このところの猛暑で家の中にいると気が狂いそうになる。クーラーを回せばいいことだが、昨今の電力事情と家庭事情(貧乏)があるのでずっと稼動させるわけにもいかない。なので楽器ケース(ヴィオラとヴァイオリンのコンビケース)を背負ってCBで飛び出した。
最近はカラオケボックスとかで楽器練習している人もいるようだけれど、私は貧乏なので使用料0円の河川敷に。転んだらヒサンなことになるが甚平とサンダル、でもグローブとフルフェイスのメットというちぐはぐな格好で近所の荒川へ。ベタッと貼りついた汗が風で飛んで気持ちいい。橋の下の日陰に着いたら風もあって意外と涼しく快適。虫除けスプレーしまくって譜面立てて練習開始。
前にも書いたが表現力の向上のためフォルテッシモで弾けるように練習。力に任せると擦弦楽器の場合、弦の振動を抑えてしまって音が不快に潰れるばかりで響かなくなる。右手の運弓に集中したいので左手は添えるだけの開放弦(弦を指でおさえない状態)が主になる。だがこれは本人以外まるでつまらない音になる。ただ大きいばかりの同じ音の繰り返しは騒音でしかない。だが近くに民家はなく、モトクロスバイクの練習場があるぐらいなのでここならばどんなに大きな音を出そうと心配はない。なお、河川敷で練習したい人は騒音源が他にある幹線道路や線路の橋の下がオススメだが、先住民のレゲエのおじさんに注意。
ひたすらヴィオラで1時間ほど弾きまくる。去年に比べて確実に持久力がアップしたのがうれしい。弾いていると弓の毛は切れるわどんどん楽器が鳴るようになるわで楽しい。高温多湿な環境にも関わらず、楽器も嬉しがっているようだ。チョー気持ちE(古いな)。キイキイ鳴らしているうち、カミキリムシまで嬉しいのか寄ってきた(違
だが折りたたみの譜面台が時折吹く強風で度々倒れる。面倒になってきて後半はほとんど譜面を見なかった。つまりデタラメ練習。どうしても外での練習は家で出せない音量が出せる分、曲練習ではなく音質向上の音階練習(デタラメ全音階・半音階・移調)が主になってしまう。それでいいのかどうかは私にはわからないが、自分の頭の中で鳴っている理想の音に近づけるにはこういうデタラメ練習も必要かと思う。たぶん。
ヴァイオリンに持ち替えて薄暗くなるまで練習。合わせて3時間近くは練習しただろうか。イスや座れるところもないのでずっと立ちっ放し。肩や首はそんなに辛くはなかったが弦を押さえていた指がヒリヒリする。こんなになるまで私が練習するとは弦楽器の魔力おそろしや。でも生楽器は鳴らせば鳴らすほどそれに応えてくれるところがある。以前ヴァイオリン商の人も「よく練習する人の楽器が良く鳴る楽器」と言っていたし。今度は別のヴァイオリンを持ってそっちを思いっ切り鳴らすとしよう。
※夏場に外で楽器練習するときに要るもの欲しいもののメモ。
- 倒れにくい譜面台・譜面を押さえるクリップ
- 楽器ケースを置けるマットとか折り畳みイス(河川敷は地面がぐちゃってるときがよくある)
- 飲み物(なるべく多目に、保冷剤あるとベスト)
- タオル・制汗剤
- 虫除けスプレー
- 忍耐力、そして羞恥心を捨てる勇気
バイクはイスとか積めないからつらい・・・あと虫がキライな人、河川敷はオススメできないですよ。あとゴミとか捨てる奴、その場で舌噛んで●んでください。