他にも寝るところはあるだろうに、なぜこの猫は自分と同じ色の枕の上で寝るのか・・・
寝床に入るとこの猫がうるさい。布団の中に入れてやらないと「ヒャッヒャ」言いながら枕の周りをうろつく。耳元で「フシューフシュー」鼻息を吹きかけてくる。下手すると私の顔をザラリと舐める。それでも頑として拒んでいると私の体の上に座り込む。部屋から追い出すと扉を外でカリカリ引っかく。うるさくて眠れない。
根負けして布団に引き入れると私の腕を枕にする。時折爪を立てたりザリザリと舐める。私が嫌がって奥に押し込んでも顔の前に出てきて魚臭い息を「ブフォッ」と鼻下に吐く。あごに頭を摺り寄せてくるので毛の刺激で痒くなる。鼻息がうるさい。寝返りが打てない。
今年は春が遅くて神経痛の持病がひどいのだが、なかなか暖かくならないせいでこの猫も私から離れない。うらやましいと思う人もいるだろうが、寝返り打つのに一度起きて猫を移動しないとならない。首だけじゃなく腰まで痛くなってきた。時々布団に毛玉吐いているし、こないだは部屋から出れずに畳の上にウ●コしていた。
でも生暖かい毛むくじゃらと一緒に寝るのはやはり幸せだったりする。