夏と秋の境目

季節の移り変わりは明確に線が引けるわけじゃない。涼しくなったかと思えば暑さがぶり返すことだってある。だからここまで夏でここから秋、などとハッキリ分けられない。出来てもせいぜい「何となくこの辺」ぐらいだろう。気象庁ですら梅雨入りと梅雨明けについては「この日前後」と言っているだけで、県境や日時までは明確に宣言していない(と、最近知った)。

乱暴に言ってしまえば晩夏≒初秋なわけだが、この違いを私は自信を持って答えられない。夏の終わりを惜しむのが前者で秋の実りを心待ちにするのが後者じゃないかなぁと小声で囁いて語尾を濁しておくだけ。そういった瑣末な事象を曖昧な言葉で書き留めてモヤモヤさせるのが文学なんじゃないかと思う。
  
盆を過ぎたので手紙の挨拶文だったら残暑と書くがまだまだ夏真っ盛りで連日暑い。でも近所の畑を見ると秋の象徴がそこかしこに。秋を待てずにフライングでもしているのか、それとも実は夏の象徴なのか。夏野菜とか秋の実りとか言われてもスーパーに行けば一年中あるし。やはり境界線は曖昧。

四季移り変わり表を色分けで描くとしたら、オレンジ色と水色のグラーデーションで塗り分けた夏と冬の間の秋は何色になるのだろうか。

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