ジャイロのアイドリングがイマイチ不安定だ。2ストジャイロのアイドリング規定値は1,800回転らしいが、タコメーターがないのでさっぱりわからない。

ここからドライバー突っ込んで調整

信号待ちしていると「ワ〜〜」とうるさく明らかに回転数が高い。落ちるか落ちないかギリギリのところまでアイドリングを落としてみたら、今度は走っているうちにストールするようになった。やっぱりキャブ調整にタコメーターがないと不便だ。

右は一緒に買ったネツレンの引掛スパナ(フックレンチ)

Amazon で探すと中華製の激安品など多くあるが、それぞれレビューを見ると優劣半々でギャンブル要素が強い。なので安くもないが高くもなく、レビューに悪い評価のあまりない、京都 DRJ 社 AUTOGAUGE ブランドのタコメータをチョイス。348シリーズの52mmで4,530円。メイドイン台湾だが、大陸製よりは信頼度が高い気がする。

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このタコメーターはバイク用ではないのか防水ではない。でも屋根のあるジャイロのメーターパネルに設置するなら問題ないだろう。

ジャイロキャノピーでタコメーターを設置する最大のネックは配線。メーターパネルを外すにはインナーパネル(レッグシールド)も外す必要があり、タコメーターの信号を拾ってくるのにボックスを外してデッキ部分も外さないとならない(前回の記事で掃除していたのはこれが理由)。

デッキを外して進行方向右側のCDI を露出させる。ここまで掃除を含め1時間以上経過。外したネジも結構な量。どこに何のネジが入っていたか記憶が曖昧になってくる。

CDI はゴムバンドで止めてあるだけで、進行方向側(下写真では上方向)にスライドさせればいいはずだが、固着して全然動かない。

時間をかけて上下左右にゆすっていたらようやくゴムバンドを切らずに外せた。配線を取るためカプラーを外す。

30年前ぐらいに買い集めた自動車電装用パーツを久々に開封。

黒ビニールをカッターで裂いて、ネットで調べて判明した青黄のコードに分岐タップをかます。先人の知恵に感謝。余っていたコードが赤と黒とオレンジしかなかったので 1.25sq(スケア)のオレンジのコードをつなぐ(こんなに太くなくていい)。

本当はハンダ付けもしておくといいらしい
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タコメーターがちゃんと動くか念のため動作確認。配線をつなぎ、電源はバッテリーに直結。エンジンをかけたらアイドリング規定値に近い数字になったので、回転数は間違いないようだ。

スロットル操作で針がビュンビュン動くのは感動もの

気筒選択スイッチは「2」でOK。4サイクル単気筒は2回転で1点火だから「1」気筒。2スト単気筒なら1回転1点火だから倍の「2」ということになる。なおこのスイッチ、奥まったところにあるので精密ドライバーか細めのマイナスドライバーを持っていないと回せない。

商品説明から抜粋

無事動作したのであとはタコメーターの本取り付け。CDI につなぎ直す前に防水のため、ビニールテープで分岐タップ部分をぐるぐる巻きしておく。配線は適当に下回りに這わせてタイラップで止めてメーターパネルまで伸ばす。太いコードなので特に保護もなし。適当でなくテキトー。

外したネジがどこがどこだかわからなくなりそうなってきたので、メーターパネルを外す前にデッキとボックスは元に戻しておいた。

インナーパネル(レッグシールド)を外してからメーターパネルを外し、タコメーター埋め込みと配線の準備。面倒なのがウォッシャー液の注ぎ口。フタを外してゴム製の管を無理やり下に押し込んで外す。ウォッシャー液を満タンに入れていたので、下にドバドバこぼれた。

作業中はウォッシャー液のタンクに異物が入らないようフタをしておいた。ウォッシャーポンプや配管が詰まるともっと大変。

次に設置場所の選定。タコメーターはスピードメーターのすぐ横に設置したいところだが、事前のネット情報でシールドを支えるフレームが邪魔になるとのこと。これを避けないとならない。

目見当でタコメーターが梱包されていた中箱を使ってケガキ(これもネット情報)。

大きな丸穴を開けるにはホールソーという便利な道具があるが、今回の1回しか使わないであろう工具は買いたくない。普通のドリルでひたすら下穴開け。

最初のうちはケガキのギリギリ狙って開けていたが、後半力尽きてこんな感じ。ここまでの作業にすでに2時間経過。季節外れの暑さもあって結構ヘロヘロだ。

普通のカッターナイフでやっと貫通。

現物を合わせながら、カッターナイフとダイソーの110円ヤスリでひたすら成形。

ちょっと穴が歪んだが、やっとメーターがギリギリキツい感じにハマるまで成形完了。地味につらい。ホールソーなら一瞬なのに…

メーター裏からタコメーターに配線するついでに、スピードメーターのバックライトもLEDに変更。

4個全部を以前買った ZXREEK の T10 12V LED に交換(このあと後悔する)。

スピードメーター裏の緑がマイナスアース(白丸部分)、黒コードがイグニッションON(赤丸部分)。ここにタコメーターのコードに圧着端子をつけてドライバーで止めた。なおこのタコメーターのコード、細くて(たぶん0.2スケアぐらい)、カンタンに切れるから要注意(伏線)。CDI からの配線はギボシ端子で接続。

配線の色をまとめるとこんな感じ。

【スピードメーター側】
(-)
(+)

CDI

【タコメーター側】
(-)
(+)
オレンジ(+)
(-)

 

取説から抜粋

コードの色が統一感なさすぎぃ…せめてCDI から引っ張ってきたコードはオレンジじゃなく青とか黄色にしておいた方がよかったかも。

あとタコメーターのオレンジコードは本来ライトの配線につなぐが、私は面倒なので赤コードとまとめて圧着端子でまとめてしまった。なのでキースイッチONでタコメーターのライトも点く仕様に。

配線も終わったのでメーターパネルを元に戻す前に動作確認。だがエンジンをかけてもメーターが動かない。な、なんでぇ? と思ったら、タコメーターの赤コードをどこかに引っかけて断線させてしまったらしい(上の写真をよく見るとわかる)。断線箇所をつないだらちゃんと動いた。組付け前の動作確認大事。

熱収縮チューブ挿してハンダ付けでつなぎ直し

あとはメーターパネルを元に戻す前に、スピードメーターケーブルの中にグリス吹いたり、

古いバイクでメーターが動かなくなるのはだいたい潤滑不足による断線

ウォッシャー液のパイプを止めるためのステンレスの輪っかの挿し込みも忘れずに。

溝にねじ込む

と、色々あってようやく取り付けた。掃除したのもあって作業に3時間以上かかってしまった。

適当なアイドリング調整だったが規定値になっていた
少し右に離れているのが見にくい
バックライトが結構明るい

これでようやく走行中の回転数がわかるようになり、常用回転は 5,000~5,500rpm ぐらいとわかった。ジャイロキャノピー (TA02) の最高出力は 5.0ps (3.7kw) /6,500rpm、最大トルク 0.57kg・m (5.6N・m) /6,000rpm だが、私のジャイロのセッティングでは 6,000rpm 以上回らないことも判明。

反応は結構いい

前までスピードメーターとエンジン音を頼りにしていたが、回転数で変速タイミングやエンジン特性が分かりやすくなった。そのため加速の際にエンジンを無駄に回さないよう、スロットルの加減を調整する走りができるように。乱暴なスロットル操作はガソリンの無駄だし、ミスファイヤー(失火)の原因にもなる。キャブ車で速く走ろうと思ったらデリケートなアクセル操作が必要だ。

などと偉そうなこうとを書いているが、メーター球を LED に交換したら失敗した。スピードメーターは夜間見やすくなったが、ウインカーとハイビームの警告灯が明るすぎぃッ! 目がッ目がぁッッ!!

ウィンカーの色味もおかしい

後日、ウインカーとハイビームの警告灯だけは元の電球に戻した。明るければいいってもんじゃないと痛感…

あ、そういえば 30km/h 以上になると点滅する、スピード警告灯の解除を忘れていた。ミニカー登録で 60km/h 制限だから警告灯なんて意味ないし、夜中に走っていると赤いランプが邪魔なんだよね。でもまたメーターパネルを分解するの嫌だなぁ…

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