HTC EVO 大容量バッテリー&カバー

やはり HTC EVO WiMAX ISW11HT は電池の減りが早い。待ち受け約340時間とカタログデータにはあるが、無線LANやGPS、WiMAXをONにしたままにしておくと1日持たない。バリバリ使ったら1500mAhなんて数時間で尽きる。標準で予備バッテリーもついているのでそれを持ち歩けということなのだろうが、スマートフォンなのにそれはスマートじゃない。それに予備バッテリーがあっても充電器がないから単独で充電できない。

実は前回のアキバ散策で本当に欲しかったのは汎用のバッテリー充電器。だが発売してから間もないためかDesireのものはあってもEVOに合いそうな充電器がない。同じメーカーでもEVOの方が大きく、それぞれ専用のバッテリーパックになっているため互換性もなさそうだ。

でもHTCに限らず国内メーカーでも各機種専用バッテリーってどうなのよ? 震災後にペットボトルのキャップが各社規格が違って生産効率が悪いなんてニュースがあったけれど。各社デザインや設計を優先したいのはわかるがそろそろ全社でノートPC、ケータイなどのバッテリー規格をアンペアごとで数種類に統一した方がいいんじゃない? メーカーは規格を変えて純正品を買わせたいという意図もあるんだろうけど、どうせ互換品はすぐに中国で量産されて出回るんだから。むしろ規格統一で生産コストを抑え、良品を安く提供してくれれば賢明な消費者は純正品の方を買うって。

と、脱線したがアキバで1日半探して動作の怪しいものはいくつか見つけたが、リチウムイオンポリマーは過充電すると火を噴くから怖い。結局買わずにネットで専用品を検索したらAmazonですぐに見つけた。名古屋のアイラボファクトリーで出品していた中国深圳製のもの。充電器だけでもいいかなとも思ったが、どうせならと大容量バッテリーとのセットを購入。3500mAhと容量が倍以上アップしているので純正バッテリーよりも厚みが2倍近くある。純正の裏ブタでは収まらないため専用のフタもセットになっている。連休直前にポチッたので届くのは連休後かなと思っていたら翌日には届いた。早ッ。しかし一緒に本も2冊注文したのだけれど、それぞれ名古屋、大阪、市川からと3個バラバラに到着した。宅配便のお兄さん、何度もご足労いただきゴメン。

梱包を解いたら納品書だけで説明書がない。でも保証はついているし意外にモノはしっかりしている。フタは開閉に少し力が要るがピタッと収まり、手触りもオリジナル同様、表面にラバーのようなツヤ消し処理がしてあってホールドしやすい。さすがに重量は重くなったが慣れてしまえば違和感なく、キックスタンドやカメラを動作させるのにも問題なし。中国の造形技術おそるべし。肝心のバッテリーの持ちだが最初は数字通り倍とは行かない。でもフル充電して空にするという放充電を繰り返して「慣らし」を繰り返すうち稼働時間が延びてきた。これなら無線LAN入れっ放しでも1日半以上は持ちそうだ。

以前まで使っていたZero3と比べるとこの通り。厚みが増えても前より断然薄い。なのにCPUクロックは倍だわ回線速度は比べものにならないほど早いわでたった数年でこの進歩。最初はWindows CE 2.0搭載の日立Perosonaを使っていたが、100MHzのCPUと32MBのメモリを節約しながら64Kのモデムで動かしていたのがウソみたい。というかモバイル歴にワープロまで含めると、PanasonicのU1s50まで遡っちゃう私。ノートパソコンのない時代にラップトップ型のワープロを常に持ち歩き、電車の中で文を打っては3.5インチフロッピーに保存していたわけで。今や8GBの容量を持つマシンが手のひらに収まっちゃうんだからすごい時代だ。

機械は格段に進歩しているが、でも私の体は確実に老いている訳で。今の所、細かい文字も老眼鏡をかけずに使えてはいるが、さて、いつまでこの技術革新についていけるのだろうか・・・

ブランニュー・タッチ

Zero3はスタイラスペンで操作できたのだが、EVOにはそれができない。タッチパネルには感圧式と静電式があるらしく、前者は液晶画面上の薄膜に圧力をかけると動作し、後者は人体の微弱電流をガラス基板が感知して動作するらしい。EVOは後者のため、Zero3の感圧式のように爪の先やプラスチックのペンでは反応しない。だが私は指が太い上、指の付け根が端にちょっと触れただけでも誤動作を起こすのでペンがないと使いにくい。

そんな風に悩んでいたら先日のアキバ散策でタッチペンを見つけた。路地裏にあるスマートフォンの周辺機器パーツ店で680円。前回紹介した Paint Joy の絵はこのタッチペンを使って描いてみたのだがなかなかよろしい。HTCの純正品は3倍の値段で売っていたがそっちより感触がよかった。先は丸いゴム製になっているが滑りも良く、タッチするたびフニュッとして気持ちいい。ゼイタク言うともう少し先が細いといいのだが、そうすると感度に問題が出るのかな? とにかく指が太くてタッチキーボードが押せない人、スマホで絵を描きたい人にはオススメ。

<購入店>
秋葉原モバイル
〒111-0021 東京都千代田区外神田3-2-15

Android を使い倒さない

EVOの内蔵電池の慣らしのためにあえて電源が落ちるまで HTC 添付アプリのフラッシュライト(懐中電灯機能)をつけっ放しにしてみた。電源を入れ直してみたらOSのGUIが落っこちたらしく、UNIX系OSで見慣れた起動方法を選択する Boot Loader オプションのコマンドが出てきた。タッチパネルも利かない。

恐らくフツーにケータイを使っていた人だと壊れたー(ToT)とか叫ぶんだろうなぁ。念のため書いておくけど、電源ボタン長押しで切ってからしばらく充電して電源入れ直せば直る。動かないからと言ってむやみに電源ボタンを連打しないように。恐らくそうやった人がauショップでデータが飛びましたー(ToT)って持ち込んでいたしね。Android というのは Linux カーネルを使っているので要は Linux なわけで。TVじゃスマートフォンの宣伝しまくっているけれど、まだまだ一般コンシューマー向けではない技術のような気がする。

root化というOSの管理者権限を奪取するのが流行りらしいが、Unix系OSも触ったことがない人がネットで調べた生半可な知識でやると痛い目に遭うと思う。何でもできるってことはブッ壊すこともできるわけで。うっかり何かをすると手に負えなくなる。こないだ私もPCに入れているUbuntuでsudoしたら起動しなくなったし。でもUbuntuもrootログインは基本できないOSのはずなんだけどねえ。

私は別にギークでもオタクでもマニアでもないし、フツーに使いたいだけなのでEVOでroot化なんてやるつもりなし。保証も利かなくなるらしいし。ていうかauの安心ケータイサポートに入っているのがムダになるわっ。将来的にはAndroid向けのお遊びアプリとか作ってみたいとは思っているが、今はマーケットアプリだけで楽しむことにしている。で、今回は色々見つけたフリーのアプリをピックアップ。

絵描きの端くれなのでまずはお絵描きソフトを入れねばなるまい。とりあえず入れてみたのは Paint Joy のフリー版。色やペンを変えるときに画面を切り替える煩わしさはあるが、狭い画面で描くにはこれが合理的なのだろう。当然タッチパネルに筆圧感知はないし指だと画面が隠れてしまうので描き辛いが、そもそもスマートフォンで絵描きすることが無茶なので仕方ない。

そしてヴァイオリン弾きの末席にも座れない、音感の怪しい私に必須なのがクロマチック・チューナー gStrings。手持ちのヤマハのチューナーと比べたらほとんど誤差がない。各音のプリセットもできるし音も鳴らせる。有料版だとさらに高機能になるらしいが、これで十分すぎるかもしれない。

以前TV CMでキムタクだったかがiPhoneか何かでピアノ演奏していたのをスネて見ていたが、私だってあんな風にピアノしたい。色々探したら My Piano が評判いいみたい。音色が10種類あって内蔵マイクでサンプリングもできるしMIDIで録音もできる。EVOのタッチパネルだと2音同時発音が限界みたいだけど、ローズピアノがなかなかいい音。同じ作者でドラムや鈴など違う楽器バージョンも用意されているみたい。しかし私のような太い指にはキツイ。キムタクになるのはやはり無理か。

あと音関係では dVolume。Androidってなぜか着信音やアプリの音量って個別に設定しないとならないのでなかなか面倒。一覧で表示してくれたり一発でマナーモードにしてくれるアプリは沢山あるが、どうせなら可愛いのがいいのでこれに。ただこの間みたいにバスの中で「あそうぎなゆたですっ♥」電卓少女)とかアニメ声が大音量で鳴って焦ることもあるので、一発で全部ミュートできるミュートというアプリも入れておいた。

標準では撮った写真を一覧表示する画像ビューアはあるのだが、なぜかエクスプローラーのようなフォルダやファイル表示をするものがない。なのでES ファイルエクスプローラーを入れてみた。さすがに本体内のシステムファイルまでは覗けないが、SDメモリ内のファイルやフォルダ、さらにはネットワークやBluetooth共有外部ファイルまで一覧表示できる。HTC Sync を使わなくてもBluetoothや無線LANでファイル交換などがワイヤレスで手軽にできるのがいい。

あとは電池残量が標準ウィジェットだとイマイチわかりにくいのでバッテリー情報表示というアプリも入れてみた。バッテリー系のアプリでは一番シンプルで、ウィジェットでホームに表示すると文字表示だけという潔さ。だがタッチするとバッテリーの健康状態や電圧、温度まで表示してくれる。

買ってまだ1週間だが懸念だったZero3や携帯の機能引継ぎ以上のことが無料アプリでできて大満足。それに色々なアプリが豊富に用意されているのは Android 最大の魅力だろう。定番の日本語IME Simeji やシステム電子手帳アプリ ジョルテ など、標準アプリよりも使い勝手のいいアプリがフリーで配布されているし、一世代前のCPUでもサクサク動くのでOSの深いところまでいじる必要がない。だからEVOに関してはあまり使い倒すつもりはないが、ヒマを見てはついついAndroidマーケットを覗いてしまう。なんだかんだ私は着実にAndroidのアプリ沼にハマりつつあることは間違いない。

Android マーケットとスクリーンショット

今、アキバのビジネスホテルで真っ昼間からのほほん。何をしているのかというと、同人の相方と恒例の打ち合わせ&アキバ散策合宿。とはいっても相方は仕事で遅くなって深夜着になりそうだし、何故かホテルは13時にチェックインできる予約になっているし。つまり暇つぶし中。

実は昨夜夜勤だったのだが、夜中は強風で外がギシギシとうるさくてほとんど寝れなかった。せっかくだからシャワーを浴びてベッドにゴロンとしながらEVOをいじくり中。
  
昨日から Android マーケットを覗いては面白そうな無料アプリを見つけちゃインストール。有料のものでもお試しができて、気に入らなかったら15分以内に返品すれば返金されるらしい。ものすごい数のアプリが登録されているので目的のものを探すのは大変。でもインストールした人たちのコメントも読めるので、アプリを入れる参考になって面白い。

眼鏡っ娘ツンデレ気味な無料アプリは「電卓少女」。バスの中で起動したら大音量のアニメ声で「よろしくね♥」って言われて注目されて恥ずかしかった。キーを押すと数字や計算結果をいちいちアニメの女の子が読んでくれる。ただそれだけ。メイド服とかイベント用シーンが別売りになっているらしい。あーなるほどね。右上のパニックモードボタンを押すと普通の電卓に画面が切り替わる。ネタにはいいかな。

Android ケータイのスクリーンショット(スクリーンキャプチャ)はPCに開発環境を入れてつながないと本来撮れないらしいが、探したらちゃんと単体で撮れる無料アプリがあった。名前はまんま screenshot。何秒後に画面を撮るか秒数を設定して「Take ScreenShot」を押してホームボタンを押して終了。その後撮りたい画面を出せば設定時間に「カシャッ」とPNG画像をSDカードに保存してくれる。これなら画面を撮ってブログにアップとかもできる(この記事の画像はすべてそれによるもの)。Shake the phone to take a screenshot という項目にチェックを入れれば携帯を強めに振ってスクリーンショットを連続で撮ることもできる(G-sensor搭載機種のみ)。PCとは違う操作感が新鮮で楽しい。

ようし、じゃあEVOからブログ更新してみようかと思ったら、デフォルトで入っているブラウザでは何故か画像がアップロードできない。セキュリティ上うんたらというエラーが出た。どうやらディレクトリによってはファイル権限の制限でできないみたい。そんな困ったときはやはりOpera。Opera Mobile をインストールしたらこちらではアップロードできた。ただしFlashプレイヤーを使ったFlashアップローダは両方とも「ファイルが見つかりません」などと出てダメな模様。

Operaは部分部分CSSの解釈がおかしいところがあるが、動きや使い勝手は快適。ドラッグしている間だけスクロールバーが表示されるので現在位置がわかりやすくて便利。タブブラウザ的な使い方もできるのもいい。でも文字入力がやはり絶望的に面倒なので、やはりブログ更新はEVOでやらずに結局EeePCで。

時折顔を出すLinuxベースのクセやまだまだ見逃しているものや必要なものもあるが、とりあえずしばらくは遊びまくってしまうだろうなぁ。さて、せっかくアキバに来たんだからブログの更新なんかしてないでそろそろ外に出て散策してみるか。

※5/3加筆
※9/30追記 screenshot についてはOS 2.3アップデート後、root権限がないと使えなくなった模様。