LED電球

近所にできた電器量販店を覗いてみたら、移転前よりLED電球の種類が増えて値段もこなれていた。LEDは暗いと聞いていたのでなるべく明るめで安いものを探してみたら京都エレクトロニクス製の7.0W昼白色を見つけた。白熱灯60W相当500ルーメンで1,062円。試しに買ってスタンドライトに取り付けてみた。

私はPCで作業しているとき、部屋のメイン電灯を消して机のスタンド(Zライト)だけを使っている。今まで電球型蛍光灯の昼白色21W(白熱灯100W相当)を使っていたので1/3のワット数では暗いかなと思ったのだが点けてみると意外に明るい。手元のキーボードなどはまるで問題ない。LEDの光は指向性が強いと聞いていたのだが、最近のものは程よく光が拡散するよう改善されているようで違和感がなかった。
  
逆に液晶ディスプレイの方を見ると前より画面のコントラストが上がったような印象。クッキリ見える。恐らく蛍光灯より光が周囲に拡散しない分、液晶パネルの乱反射が減ったのだろう。これはいい。

ただし前よりもわずかに青みが感じられる。そのためモニターの発色が不自然に見えるようになっていまった。今まで使っていたのが東芝の電球型蛍光灯マイボールZリアルだったせいもあって、それと比べると自然な色合いとは言いがたい。なので目視でカラーマネジメントをしてモニターを再調整(過去記事:色問題からの脱出)。絶対的な色彩よりも環境光との相対的な色差が重要だと思っているので電球を変えたら必ずやることにしている。30分ぐらいかけて妥協できる色合いに変更。本当はキャリブレーションツールを使えばもっと正確に自動調整してくれるのだが、高価なので敬遠している。そろそろ買わないとなぁ。

ネットで調べたら安価なLED電球には粗悪品があるようで、AC-DCコンバータの不良で点滅するものがあるらしい。気になって右の日テレサイトにあった携帯カメラを使ったチェックをしてみたら大丈夫だった(参考:所さんの目がテン「損か得か!? LED電球」)。うん、これはいい買い物をした。熱も少なく電気代も節約できるなぁと思って、ふと外して触ってみたら放熱フィンの部分がメチャ熱い。まあ放熱しやすいようにこんな溝を彫ってあるんだろうけど、こんなに熱が出るのか? ホントに7.0Wで済むのか?

国すらも信じられない私にはこの数字が信じられないのであった。いや、自分の目の方が信用ならない気もするけれど・・・

オレンジ色のニクい奴

最近肉体労働で体の節々が悲鳴を上げていたので先日ステーキのどんで肉を食ってきた。色々種類を食べたかったのでミックスグリルをチョイス。というか以前もその前も同じものをオーダーしている。というかどんでこれ以外食べたことがないような。他のメニューも選んでみようとは思うのだが、どうも気に入るとそれしか食べない。冒険しそうでいて案外ガチガチの保守派な私。

いつもここに載せる写真はPhotoshopで補正をしている。食品はなるべくおいしそうな感じ、広告業界で言うところのシズル感(よだれが出そうな感じ)を出そうといじり回す。右下が無加工の状態。ちょっとオレンジがかぶって暗部が潰れているのがわかると思う。でも逆にいじりすぎてリアル感が失われているような気も。食べ物は撮影時の光源も含めて加減が難しい。

人間の目は自動的に補正がかかるため、どのような光源でも白いものは白と認識する。だがカメラで撮ると白熱灯(タングステン球)の下では被写体は黄色く、蛍光灯の下では青白くなる。職業カメラマンは光源を工夫したりレンズにカラーフィルターをかけたり、色温度の違うフィルムを使ったりして人間の目で感じるような色彩に近づけている。だからふらっと入ったレストランでケータイ撮影した料理はちっとも美味しそうに見えない。

大概のレストランの照明は白熱灯(あるいは電球色の蛍光灯)を使って若干薄暗くしている。蛍光灯の青白い光よりも電球の暖色に照らされた方が食品はおいしそうに見え、陰影があった方が高級感が増すからだ。食品のパッケージも一緒で、暖色系が断然多い。昔、青系のパッケージはカビや青酸などのマイナスイメージがあって食品では禁忌とされたらしいが、大塚製薬のポカリスエットがそれを打ち破った第一号と聞いたことがある。今でこそスポーツドリンクは青、とイメージが刷り込まれているが、売れるようになるまでには相当苦労したようだ。

何にせよ色は印象を変えるもの。あまり最近描いていないけれど一応現役絵描きのつもりでいるので、こういうことでも色彩感覚を失わないようにしている。筆を動かさなくても視覚の鍛錬、心のデッサンだけは欠かさないようにしたいと思う。

よかねえ

「これは・・・」と思うヒドイ広告を発見↓

様々な事情の人もいるのだろうが、借金踏み倒して「よかった」ってことはないだろう。ていうか返せなくなる前に最初から無理のないプランで金借りろよと言いたい。まあ「計画的なご利用」のできない人たちがお金を何に使っているのか想像に難くないが。

最近は自分に非があっても「文句言ったモン勝ち」みたいな風潮がまかり通っている気がする。いわゆる「ゴネ得」というやつ。モンスターなんたらとかがやたらに目に付く。PL法とか消費者側を守る法律はあるけれど、事業者側をそういったクレーマーから守る法律は今のところない。なので最近はそれで飯を食っている輩もいるようだが、針の先ほどのことを大きく膨らまして相手に賠償を迫るのはほとんどヤ○ザの脅迫だ。

アメリカン・ジョークに「ニューヨークの街中で転んで真っ先に手を差し伸べるのは弁護士」というのがあるらしい。スーツ姿の男が名刺を差し出して「こんな転びやすい歩道を作った市交通局を訴えましょう」と言うのだという。アメリカじゃ弁護士が余りまくっているらしく、そういった言いがかり的な訴訟を起こして仕事を無理やり作るのだという。都市伝説となっている「飼い猫を電子レンジで乾燥」みたいな話はゴロゴロしているようだ。

日本の○○法と名の付く法律の第一条には大抵「公共の福祉を増進」などと書いてある。平たく言うと「みんなハッピー」ってことなんだろう。でもそんなことは建前で、法律を作った国がいかに自分たち以外の人間に責任をなすって回避しようという意図が読めてしまう。どこぞの保安院は不倫の責任は取っても肝心な方での責任は未だ何も取っていないしね。というかそんな風に考える私はやはりひねくれているのだろうか。

奥多摩ツーリング 後編(鋸山~日原鍾乳洞~青梅)

前編からの続き。

次の目的地に行こうと奥多摩周遊道路へ。しかし行き先を間違っているぽかったり、moに先導させたら暴走始めたりでグダグダに。まあその間エンジン全開でライディングをたんのーしたのでこれはこれでよし。休憩先でタイヤ見たらソール近くまでレース後のタイヤみたいに毛羽立っていたし。お互いようやくCBの回し方がわかって楽しい。

次は鋸山へ。EVOに向かって「のこぎりやまっ」と音声入力したらポピッ♪とヒット。そのままナビ開始できるのだからテクノロジー万歳。道案内されるままに鋸山林道を進むと、どんどん道が細くなっていった。この先通れるのか? と一瞬思ったが一応対向車(ジャガーとかベンツ)やバイク(オフロード車)に何回もすれ違ったので大丈夫のようだ。いや、もしかすると引き返している車なのかも知れない。ちょっと不安になってきた。

集落を抜けると突然杉林が広がった。おお、なかなかの絶景。道の広がったところでバイクを止めてしばし散策。フィトンチッドだのマイナスイオンだのを思いっきり浴びた。ああ都会で汚れた心と体が洗われる。
  
バイクに乗ってさらに道を進めると道が段々険しくなってきた。舗装はしてあるのだがあちこち落石やら亀裂やら湧き水やら崖崩れが起きている。オフロードとまでは行かないが重量級ロードバイクには不向き。ガッツンガッツン突き上げる。20~30km/hでトロトロ走ったらようやく鋸山山頂近くにたどり着いた。でもトイレがあるだけでこれと言って見るものなし。というか徒歩で頂上に登れば見晴らしもいいのだろうけれど、浮き砂利に神経使って走ったので疲れたからパス。少し休憩したら次の目的地へ。

EVOはネットにつながらないと全く役に立たないが、さすがau。山頂付近では3Gがダメでも「1X」で遅いがかろうじてネットにつながった。今度の目的地も「にっぱらしょーにゅーどーっ」と叫んだらポピッ♪と一発検索。そのまま案内されるがままに目的地へ。
  
ちなみにEVOのナビは一度ルート検索すると曲がる交差点などは記憶されるようで、ネットにつながなくてもGPSさえ切れなければちゃんと案内だけは続けてくれる。ただしその場合は地図の詳細データがダウンロードされないので地図の表示は消える。今回、割と山の中でもネットが途切れず地図の表示は消えなかった。さすが都内。ネットにつながっていればルートを外れても再検索するし。それに所要時間などもGPSのログで平均速度を割り出しているようで、渋滞にハマるとリアルタイムに変化する。自走センサーがない割にかなり正確。こんなん使ったらもう紙の地図なんか使えない。

で次の目的地、日原鍾乳洞にも迷わず到着。とは言ってもそんな道は選べないので迷いようがないかもしれないけれど。入場料600円を払って洞窟探検。入るといきなりヒンヤリした風。先の見えない岩の割れ目を頭をかがめながら下っていく。まるで川口浩探検隊。蛍光灯の照明はあるけれど、天井が低いので頭ぶつけそう。
  
天然の鍾乳洞に無理くり通路を作ってあるようで、天井のしずくをポタリと頭に受けたり、あちこち擦ったり、時にハシゴのように急な鉄階段を登らされてヒイヒイ。入ったときはあんなに寒かったのに出る頃には汗だくになってしまった。鍾乳洞と聞いたイメージとは違うちょっとショボめのツララではあったが、なかなか楽しめた。出た後は併設の食堂で私は山菜ソバ(550円)、mo氏はカレーライス(600円)で遅めの昼食。ていうか何が名物なのかもわからないし、駅の立ち食いレベルではあるが、地元にお金を落とすのは観光客の礼儀だ。
  
で、今度もmo氏のリクエストで昭和レトロ商品博物館へ。というか私は今回のツーリングで「奥多摩っ」と適当に行き先を決めただけで何の事前の調べもしていない。ちゃんとmo氏が面白そうなところを調べてくれるのでラクだ。EVOのナビで青梅市街に入り、ちょっとした渋滞を抜ける頃には空が暗くなってきた。目的地に近づくと古い映画看板が掲げられた商店街にさしかかった。黄昏時だとまるで三丁目の夕日の世界。
  
駐車場が見当たらなかったので休業中の証券会社の駐輪場を失敬して博物館へ。左隣は赤塚不二夫記念館。入口隣に「ボンボン亭」という水餃子の店があった。小腹が空いてしまったので博物館を見る前にそっちで先に食事。店主によるとまだ開店して数ヶ月だそうで、中学生くらいの娘さんが手伝いをしていた。店主がオーダー取った後、娘さんがジャスミン茶を持ってきて再度オーダーを取りに来てくれたのだが「注文しましたよ」と言ったら「ちゃんと書いたの? 言ってよ!」と店主が怒られていた。どっちが店主かわからない。なかなか頼もしい娘さんだ。
  
なんでも赤塚不二夫は満州出身で餃子作りの名人だったらしい。店主は直接関係があるわけではないのだが、縁あってこちらで店を開くことになったとのこと。ご本人とも話をしたことがあるそうで、テーブルの上にはフジオプロ謹製の切り抜きファイルが置いてあった。水餃子をスープ餃子にしたのは店主オリジナルだそうで、私は坦々麺風、mo氏はキムチチゲ風(ランチセット各500円)をオーダー。ワンタンに近い感じだけど雑穀米との相性バッチリ。ご飯以外にもスパゲッティやそうめんが選べるとのこと。前者はミネストローネ風、後者はココナッツカレー風におススメと店主。食後の焼きプリン(+200円)も甘さ控えめカラメルほろ苦と絶品。この日一番のご馳走だった。青梅の新名物となりうるか。

で、食後博物館に寄ろうとしたら「5時で閉館でーす」と5時前に閉められてしまった。私が食い意地張ったばっかりに・・・すまん、mo。その後は滝山街道を並走し、別れる前に八王子のファミレスで小一時間ほど雑談。数年ぶりにゆっくり話したけれど、前と同じように話せるから旧友っていい。名残り惜しいがまた次回のツーリングを約束して帰路に就いた。
  
今回のツーリングの走行距離は300キロまでは行かなかったが、ようやくバイクの総走行距離が10,000キロ超え。まだまだこのバイクが本調子になってくるのはこれからだろう。

閉館間際に青梅赤塚不二夫会館で買ったハガキがなかなかいい感じ。たしか猫の名は菊千代じゃなかったかな? と思ったらそうだった。ボンボン亭の店主が色々話してくれたけれど、赤塚不二夫って人を楽しませる天才だったのだろう。しかし優しい、いい顔だなぁ。

しかし年取ると疲れが遅れて出るものだ。1日遅れでなんかどっと来た・・・