オレンジ色のニクい奴

最近肉体労働で体の節々が悲鳴を上げていたので先日ステーキのどんで肉を食ってきた。色々種類を食べたかったのでミックスグリルをチョイス。というか以前もその前も同じものをオーダーしている。というかどんでこれ以外食べたことがないような。他のメニューも選んでみようとは思うのだが、どうも気に入るとそれしか食べない。冒険しそうでいて案外ガチガチの保守派な私。

いつもここに載せる写真はPhotoshopで補正をしている。食品はなるべくおいしそうな感じ、広告業界で言うところのシズル感(よだれが出そうな感じ)を出そうといじり回す。右下が無加工の状態。ちょっとオレンジがかぶって暗部が潰れているのがわかると思う。でも逆にいじりすぎてリアル感が失われているような気も。食べ物は撮影時の光源も含めて加減が難しい。

人間の目は自動的に補正がかかるため、どのような光源でも白いものは白と認識する。だがカメラで撮ると白熱灯(タングステン球)の下では被写体は黄色く、蛍光灯の下では青白くなる。職業カメラマンは光源を工夫したりレンズにカラーフィルターをかけたり、色温度の違うフィルムを使ったりして人間の目で感じるような色彩に近づけている。だからふらっと入ったレストランでケータイ撮影した料理はちっとも美味しそうに見えない。

大概のレストランの照明は白熱灯(あるいは電球色の蛍光灯)を使って若干薄暗くしている。蛍光灯の青白い光よりも電球の暖色に照らされた方が食品はおいしそうに見え、陰影があった方が高級感が増すからだ。食品のパッケージも一緒で、暖色系が断然多い。昔、青系のパッケージはカビや青酸などのマイナスイメージがあって食品では禁忌とされたらしいが、大塚製薬のポカリスエットがそれを打ち破った第一号と聞いたことがある。今でこそスポーツドリンクは青、とイメージが刷り込まれているが、売れるようになるまでには相当苦労したようだ。

何にせよ色は印象を変えるもの。あまり最近描いていないけれど一応現役絵描きのつもりでいるので、こういうことでも色彩感覚を失わないようにしている。筆を動かさなくても視覚の鍛錬、心のデッサンだけは欠かさないようにしたいと思う。

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