入梅

  
以前の記事で冬眠したカタツムリの写真を撮った。先日その場所を通りかかったらカタツムリが這っているのを見かけた。よく見ると大量発生している。ざっと50匹ぐらい。増えすぎ。

帰宅すると気象庁が梅雨入り宣言していた。

チェロとヴィオラの違い

チェロとヴィオラは大きさが違って弦の配置が1オクターブ低いだけ。だが実際弾いてみると大きさが違うだけじゃなく色々と違いすぎる。

まず弓がひたすら重い。だからと言って力ずくで弾いても音は響かない。楽器を構える姿勢がピタリと決まり、弓の上に腕の重みを乗っけないとキレイに響かない。

本によると一番低いC線は他の弦より鳴りにくいので、弓の毛を多めに使えとのこと。チェロの弓はヴァイオリンやヴィオラより毛の量が多く太いので摩擦力で抵抗がすごい。弦に当てる弓の角度もヴィオラとは違うので力の入れどころ、というか抜きどころが難しい。腕の角度がちょっと変わっただけで鳴りが変わったり腕が痛くなったりもするので、姿勢チェックに鏡が欠かせない。

それに音の立ち上がりがやたらめったら遅い以前にもヴィオラについて書いたが楽器が大きくなると弦も太くなって振動がしにくくなるのだろう。弾いてから音が鳴り出すまでに妙な間がある。ヴァイオリンがスポーツカーだとするとヴィオラは2tトラック、チェロは大型トラックのように初速が遅い。チェロで普通にドレミと弾こうとすると ドッ レッ ミッ と、意図せず小さい「ン」がいっぱい入ってギッコンバッタンしてしまう。大型自動車でパイロン・スラロームをさせられている気分だ。試しにメトロノームを鳴らしながら弾いてみたがズレるズレる。若干フライング気味に弾き始めないとどうしても音が合わないようだ。

あと以前の記事で「ヴィオラをタテに起こして弾く」と書いたが、楽器を起こすと体に対し180度回転しているわけで。左手で掴むときの方向は同じでも視覚的には弦が前後左右逆になってしまう。慣れれば左手を見ないで済むだろうが今は視覚に頼らざるを得ないので混乱する。

もっと困るのは左手指の配置。ヴァイオリンとヴィオラは写真のように全音を取るときは指と指の間をおよそ1本分空け、半音はくっつける。

だがチェロは指板が長い分、指の間隔をかなり多く取らないとならない。さらに困ったことに全音は指2本で取るのが基本。ファ(F)の音は上のヴィオラだと指の位置が3の指(中指)で取っているのに対し、下のチェロ(画像はわかりやすいよう左に90度回転)では4の指(小指)で取らなくてはならない。指使いが変わるのはちょっと想定外。長年ヴァイオリンでクセになっている指をチェロで切り替えるのはかなり難しい。

ヴィオラをやっていればチェロもすぐいじれるんじゃないかと甘く考えていたが、いやこれとんでもない。気を抜いて弾くととすぐにC線はボンビョビョビョビョーンと暴れるし、指が疲れるしで今の所マトモに音階すら弾けていない。つうかこんなんいじってないで未だちゃんと弾けていないモーツァルトのヴィオラパート練習しないと。

だがチェロを弾いていて効用も実はあったり。チェロで溜まったフラストレーションをヴァイオリンにぶつけたらメチャクチャ早弾きできるようになり、指の股を拡げる練習でヴィオラの4の指(小指)がすごくラクになった。ケガの功名ってやつか。とはいえ私は一体どこに向かっているのだろうか・・・

古い楽譜と譜読み練習

こないだ本を整理していたら10年以上前に市民オーケストラにいた頃の楽譜が出てきた。今度夏の発表会でやる合奏曲とまったく同じヴィオラパート。とはいえオケに入っていたのはごくわずかな期間で、絶望的に弾けなかったのですぐ辞めてしまったのだけれど。でも弾けなかったモーツァルトが最近弾けるようになってきたので、その頃よりは成長しているようでうれしい。

古い譜面を見直すと指番号(人差し指を1、中指を2と書く弦を押さえる指の番号)がみっちり書いてある。私は昔から譜読みが苦手なので、ハ音記号のヴィオラ譜は番号を振らないとわからない。慣れているはずのト音記号のヴァイオリン譜も未だ読み間違える。

楽譜をスラスラ読める人に聞くと皆「習うより慣れろ」と言う。そんな風に言われると何かカンタンなやり方があるのにイジワルして教えてくれないに違いない、と思っていたのだが結局は気合で読むしかないようだ。指番号や音名をオタマジャクシの横に書き込むのをガマンし、ひたすら譜面をにらんで楽器を弾くしかない。いや無理。

とはいえ毎回いちいち指番号を振るのは面倒なので、少しでも読めるようヒマを見ては以前紹介したアプリで練習している。最近チェロをいじるようになったため、ヘ音記号も混ぜて練習し始めたが大苦戦。同じ音でも全然位置が違う。五線譜を発明した人間を呪いたくなる。いや、とっくに亡くなっているだろうが。

頭で理解しようとしたら後頭部から煙が出そうになったのでト音のヴァイオリン、ハ音のヴィオラ、ヘ音のチェロの同音を並べた譜面をPrintMusic 2011で作ってみた。各々の楽器の音域分を記譜(出せない音は休符)して開放弦の目印に指番号0を挿入。ヴィオラ/チェロ譜は加線足したり8va(オッターバ=記譜より1オクターブ上げる)せずにト音記号に変えて記譜するのが普通だが、譜読み用なのでそのままの音部記号で統一。だが同音なのに記号変わっただけで何このカオス。やはり呪ってやる。習うより慣れろというが、譜面に穴が開くほど見つめて慣れるしかないなぁ。

作った譜面をPDFにしたので欲しい人はこちら(右クリで保存)。
https://mezzo.jp/scale.pdf

(FinaleシリーズでPDF出力する方法については以前のエントリーをどうぞ)

なお、コントラバスについては実際の記譜より1オクターブ低い上に4度チューニングと訳がわからないので割愛。私はコントラバス持っていないし、大体あれヴァイオリン属じゃないし。あくまでも自分用ということで・・・

チェロを独習

周囲から「お前は節操がない」と言われ続けてン十年。ついにチェロが私の部屋に来てしまった。アントニオさんに調整に出したところ、店主にも「オケでも十分通用しますよ」と言われる実力となったこの楽器。あとは弾く人の腕次第。

とはいえあくまでも目標はアンサンブルの後ろで単純にデッデッデッと分散コードの4分音符を鳴らすこと。無伴奏チェロを独奏するなど今さらできるとも思えないし、ヴァイオリンと別にレッスンへ通う時間も金もない。致し方ないので独習でなんとかせざるを得ないが、ヴィオラをタテに起こして弾くようなもんだと思えば何とかなるさ(と、全国のチェロ奏者を敵に回すような乱暴発言)。

とりあえず形だけでも整えようとAmazonで入門書を購入。私はプログラムを独学したときも入門書を片っ端から購入し、つまみ読みしながら習得した。こうすると各々の本で書き方が違うので、他の本で足りないところや深く知りたいことをそれぞれ補える。今回買ったのは「いちばんやさしいチェロレッスン」「初心者のためのやさしいチェロ入門」、あと定番らしい「ウェルナーチェロ教則本(1)」の3冊。

「いちばんやさしい~」は本の半分近く写真とイラストが占めていて譜面がなかなか出てこない超・初心者向け。だが弦楽器は変なクセをつけると途中で壁にぶち当たって上達できなくなるから最初が肝心。初心者の陥りやすいポイントも詳しく解説されているのがありがたい。独習じゃ誰もダメ出ししてくれないので、これを見ながら鏡で自分の姿勢をチェックをしている。楽器の扱いや手入れについても丁寧に解説してあるので、楽器自体全く初めてという人にオススメ。

「いちばんやさしい~」は懇切丁寧なために解説が冗長すぎる部分もあるが、「初心者のための~」は楽器の扱いについては簡潔にまとめ、奏法や練習曲などがさらに踏み込んだ内容となっている。ギターとかピアノとかの楽器の経験があってチェロをちょっといじってみようと思う人ならこれ1冊でもいいかもしれない。なおポジション移動(さらに下の方に左手を移動して高い音を出す)については2巻の「初心者のための やさしいチェロ入門(2)」で解説してあるとのこと。

「ウェルナー」についてはネットで検索するとチェロ教則本の古典と言われているようで、中には古いという理由だけで敬遠されていたりするようだ。あくまで先生のレッスンについて習うための本なので図版は少なく解説は最小限。練習曲の譜面ばかりでオタマジャクシで真っ黒だから独習者には退屈で厳しいかもしれない。だがこれ1冊を終わらせるとチェロの基本がマスターできてカンタンな独奏曲なら弾けるようになるらしい。念のため買っておいたが果たして私が使うことはあるのだろうか。

私もヴァイオリンで経験しているが、自分じゃマトモに弾けていると思っても先生に見てもらうとフォームや姿勢を細かくダメ出しされるもの。独習は自己流になりやすいので本だけでは難しいと思う。変なクセがつくと矯正が難しくなったり、体の故障の原因になることもあるので、たとえ1曲でも独奏曲を弾きたいと思うならレッスンに通うことをオススメする。まあ私は通わないんだけれど・・・
  
あとは100円ショップのダイソーに行ってきてラインテープを購入。本来はホワイトボードに枠線を引くためのテープだが、これをチェロの指板に貼ってポジションの目印にした。ヴァイオリン~コントラバスにはフレットがないので音程を取るのは自分の指の位置次第。カッコ悪いと思ってヴァイオリンには貼ったことはないが、チェロはさすがに距離が長くて位置がつかめない。テープを長めに切ってチューナーで音程を確認しながら位置合わせ。最初は半音ごとに貼ってみたが、逆にわかりづらくなったので全音だけにした。決まったらはみ出した部分を切り落としてスッキリ。黒い指板に黒テープなので遠めに見れば貼ったように見えないし、指の位置がピタリと決まり音程が安定して気持ちいい。

よく初心者用楽器にオマケでピッチパイプという笛がついているが、あれは調弦するのにオススメしない。音質、下手するとオクターブも違うので初心者が笛で音を合わせるのは至難の業。なので針が表示されるチューニングメーターをオススメする。とはいえ弦楽器は純正調に調律するもの。チューナーは平均律なので針ピッタリに楽器の音を合わせてはならない。Aは真ん中ピッタリ、Dは1目盛り低く、G・Cは2目盛り低くチューニングすると大体いい感じに弦がうならなくなる。

だがチェロはヴィオラよりオクターブ低いので私も耳が慣れていない。チューナーを見ないとまるで音程が合っているのかわからない。なので音階練習中はチューナーとニラメッコ。まずは楽器の正しい音を体に染み込ませないとね。

しかし夏の発表会のヴィオラで四苦八苦している状態なのでそんなことしている場合ではなかったり・・・

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