こないだ本を整理していたら10年以上前に市民オーケストラにいた頃の楽譜が出てきた。今度夏の発表会でやる合奏曲とまったく同じヴィオラパート。とはいえオケに入っていたのはごくわずかな期間で、絶望的に弾けなかったのですぐ辞めてしまったのだけれど。でも弾けなかったモーツァルトが最近弾けるようになってきたので、その頃よりは成長しているようでうれしい。
古い譜面を見直すと指番号(人差し指を1、中指を2と書く弦を押さえる指の番号)がみっちり書いてある。私は昔から譜読みが苦手なので、ハ音記号のヴィオラ譜は番号を振らないとわからない。慣れているはずのト音記号のヴァイオリン譜も未だ読み間違える。
楽譜をスラスラ読める人に聞くと皆「習うより慣れろ」と言う。そんな風に言われると何かカンタンなやり方があるのにイジワルして教えてくれないに違いない、と思っていたのだが結局は気合で読むしかないようだ。指番号や音名をオタマジャクシの横に書き込むのをガマンし、ひたすら譜面をにらんで楽器を弾くしかない。いや無理。
とはいえ毎回いちいち指番号を振るのは面倒なので、少しでも読めるようヒマを見ては以前紹介したアプリで練習している。最近チェロをいじるようになったため、ヘ音記号も混ぜて練習し始めたが大苦戦。同じ音でも全然位置が違う。五線譜を発明した人間を呪いたくなる。いや、とっくに亡くなっているだろうが。
頭で理解しようとしたら後頭部から煙が出そうになったのでト音のヴァイオリン、ハ音のヴィオラ、ヘ音のチェロの同音を並べた譜面をPrintMusic 2011で作ってみた。各々の楽器の音域分を記譜(出せない音は休符)して開放弦の目印に指番号0を挿入。ヴィオラ/チェロ譜は加線足したり8va(オッターバ=記譜より1オクターブ上げる)せずにト音記号に変えて記譜するのが普通だが、譜読み用なのでそのままの音部記号で統一。だが同音なのに記号変わっただけで何このカオス。やはり呪ってやる。習うより慣れろというが、譜面に穴が開くほど見つめて慣れるしかないなぁ。
作った譜面をPDFにしたので欲しい人はこちら(右クリで保存)。
https://mezzo.jp/scale.pdf
(FinaleシリーズでPDF出力する方法については以前のエントリーをどうぞ)
なお、コントラバスについては実際の記譜より1オクターブ低い上に4度チューニングと訳がわからないので割愛。私はコントラバス持っていないし、大体あれヴァイオリン属じゃないし。あくまでも自分用ということで・・・