以前ヴィオラの弦の張替えをしたばかりだが、いつ買ったか覚えていないほど古い弦のため、いつA線のように切れるかわからない。こないだわずかだがボーナスももらったし、ヴァイオリン教室のクリスマス演奏会もあるし、以前から気になっていた弦を通販で購入。ダダリオ(D’Addario)社のヘリコア(Helicore)というスチール弦。
ネットで検索するとこのヘリコア、低価格帯のスチール弦にしては音色が良く、ヴィオラ奏者の間でも人気があるらしい。ネットで価格を比較したら I love strings. が一番安かった。送料もクロネコメール便が使えるから150円と安い。ただし発送方法によって支払い方法が振込みしか選べない。ネット決済だとクレジットカードの方が安心(過去記事:昼下がりの速達)だけれど、仕方なくネットバンキングで入金。ゲージ(弦の長さ/太さ)はヴィオラの胴長が400mmなので MM (Medium Scale/Medium Tension) を選択。
初めて利用したところだが、平日の朝注文したらすぐ返信が来て、昼頃に入金したらその日の夕方に発送され、翌日の午前中には届いていた。早ッ。いわゆる無店舗型の通販業者は対応の早さが勝負なんだろうけど、それにしても早い。クッション封筒からいそいそと出して早速張替え。
密閉されたビニールを開けたら紙袋じゃなく、二つ折の紙に挟んで直接入っているところがアメリカらしいパッケージ。高級感はないが合理的だしエコっぽい。向こうじゃコーンフレークだって箱に直接入ってるし。過剰包装で値段が高くなるよりこっちの方がいい。
スチールって言っても芯線が鉄なだけで表面は何かがコーティングされていてナイロン弦ぽい。テンションは高めらしいが、触り心地はむしろやわらか。弾き始めは音が細くて違和感を感じたが、10分ぐらいデタラメに弾いていたら楽器になじんで音が鳴り始めた。劣化していたドミナントと比べると音がクリア。特に低音の響きがズーンと心地よい。ただしA線はちょっと微妙。割とすぐに音がひっくり返る。というかボウイングをちゃんとやらないと、音がクキィッと鳴りやすい。
でもスチール弦は伸びないせいかチューニングが狂いにくい。ドミナントは張ってから数時間も経つと1度ぐらい平気で狂うが、半日おいても10セントぐらいしか狂わなかった。結構ヴィオラはチューニングがシビアなので、狂うと合わせるのが大変なのよね。
あと反応速度がいい。早いパッセージを弾くと以前より遅延が少なくなった。うん、これはなかなかいいぞ。A線も基本に忠実に弾けば裏返らないし、ボウイングの鍛錬にいいかもしんない。つうか弦のレビューできるほどお前、腕良くないだろ? と自ツッコミ。
あー、そういや記事タイトルの「ふたり」はどこにいるのか、って? 単なるダジャレだってば。