CB400SF購入からようやく400キロ程度走行。タイヤの皮むきもだいたい終了。
「皮むき」とはバイク乗りの用語でタイヤの表面均しのこと。新品タイヤは製造過程の油というか保護用の油膜が表面についているので滑りやすい。だからある程度走行して表面が削れてこないとタイヤ本来の性能が引き出せない。特に端の部分はバイクを思い切り傾けないと接地しないので、タイヤを新しくしたら街乗りなどの低速走行で積極的に倒しこむ必要がある。そうしないと高速コーナーや危険回避の際、バイクを傾けた途端にグリップ力を失って転倒、なんてことになってしまう。最近のバイク乗りは見てくればかり飾って、チェーンに油もくれないでガチャガチャ錆びさせてるバカが多いのでそんなことも知らないだろうけど。
初心者やバイクを傾けられないヘタレが乗るとタイヤの真ん中ばかり減って端っこが新品のままだったりする。以前にも書いたヘタレラインがくっきりと残るので、タイヤの表面を観察すればその技量がすぐにバレる。前のオーナーはタイヤを替えたあとほとんどバイクを傾けることがなかったみたい。両端がそれぞれ3センチほど新品タイヤ独特のツヤとバリ(タイヤ製造時にできるヒモ状のイボ)が残ったままだった。直線番長だったのかしらん。
私も最初はおっかなびっくりだったのだが、最近になって回転数とギヤの選択に悩まないようになってエンジンを遠慮せずに回せるようになった。タイヤが太くて逃げないので倒しこんでも不安がない。不安があるとしたら後ろに白いバイクがいないかどうかぐらいか。
今日帰宅してタイヤを確認したら端っこ5ミリしかツヤが残っていなかった。とりあえず、前のオーナーに腕で勝ててちょっとうれしい。