以前から気になってはいたのだが、なかなか手を出さずにいた本。こないだ仕事で疲れたらいつの間にかAmaz○nでポチってた。表紙だけ見ると■リエ■マンガのようだけど違うから。内容とかはAmaz○nのレビューでも見てもらえれば大体わかると思うので感想だけ。
一言で言うとこれは「ダメなオトナが読むダメなマンガ」である。いや誤解のないように書くが、これは誉め言葉。主人公以外の「ダメな人たち」を、しっかり者の小学生・のりこがツッコむというのが基本ストーリーではあるが、その主人公もよく見るとダメだったりする。こう書くと、しょーもないマンガと思われるが実際しょーもないのだ(誉めてますってば)。
だからといって上から目線でそのダメを嗤って楽しむというのは正しい読み方ではない。自分のダメを自覚している人がダメなキャラクターに自分を重ねて、自分のダメさ加減を自虐的に笑うというのが、このマンガを最も効果的に楽しむ方法ではないかと思う。常軌を逸したキャラクターに振り回されたい、ツッコミを入れたい。自分の欲望に忠実に生き、可愛らしい妹にツッコまれたい。そこの「住人」を疑似体験し、kashmirワールドにどっぷり浸かってダメになる。これこそ、このマンガを堪能するための正しい作法であろう、と私は思う。
てなわけで何度もフトンにくるまって再読し、ダメ人間化進行中…