以前ヴィオラの滑り止めについて書いたが今回はその改良版を。
改良と言っても前回の滑り止めシートに輪ゴムを通し、穴を開けただけ。しかしこれで楽器にしっかり固定できて、楽器を離しても落ちない。こんなスゴイものを発明してしまうとは、やはり私は天才なのかもしれない・・・
気をつける点は開ける穴の大きさと、輪ゴムを結ぶ位置。穴はハサミでちょっとずつ開けて、エンドピンにピッタリなサイズに開けること。輪ゴムは切った端に結ぶのではなく、写真のように切った部分から一段離したところに通すこと。
割とシートのメッシュは引っ張っても切れないぐらい丈夫だが、なるべく1箇所に無理をかけないようにした方が切れにくい。演奏中に切れたとしても、肩当てみたいに楽器を支えているわけではないので問題無いと思うが。ギリギリ引っかかってるぐらいでOKなので、輪ゴムでピッチピチに張らずにシートに余裕を持たせると吉。
ヴィオラで変に肩当てを使うとアゴが上を向くか肩が下がりがちになるが、これならヴァイオリンの姿勢と大差なく無理なく構えられる。それに滑り止め効果が大きく、シルクや化繊のツルツルな服を着ていてもしっかりと楽器をホールドできるのでおススメ。
しかしヴィオラを弾いたあとにヴァイオリンを構えると、厚みが違うのでどうにも楽器の居心地が悪い。そんなわけでヴァイオリンを弾くときに重宝しているのが「マジック・パッド」。
アルティノという、多分ミュートも作っている台湾のメーカーのもの。裏にゲル状の糊が埋め込んであり、これをヴァイオリンの裏板に貼って固定する。12ミリ厚のウレタンパッドが適度に体にフィットするのが気持ちいい。
だが糊の粘着力がだんだん落ちてくるので、使い込むと楽器を離した途端、剥がれて床にコロコロと転がる。糊の部分は台所用洗剤で洗って表面のゴミを落とせば粘着力が甦るが、今度はウレタン本体から剥がれてくるので、基本使い捨てと考えたほうがいいのかもしれない。私は両面テープでまた貼り直して使っているけれど。
どちらにしても、肩当てなし派の人にこの2つはおススメ。着ている服の生地や厚み、体調、気分によって使い分けすると、いつでも調子よく弾けると思う。両方持ってても肩当てより場所を取らないからケースに忍ばせておくといいかも。
まあ欠点といえば、肩当てに比べて貧乏臭いことかなぁ・・・(実際、安上がりだし)