標準位置に印が書いてあった

ジクサーの第一印象は「や、やわらかッ」だった。購入前にバイク屋の敷地内で試乗したらフロントサスがグニャングニャン。バイク屋の店長が「小排気量だとこんなもんですよ」と言っていたので、排気量 1,250cc、車重 300kg 近い XJR1300 のガッチガチなサスに慣れた私も「そんなもんか」と納得していた。

で、あれから数年経って乗り慣れてみたものの、やはりジクサーは柔らかすぎる。コーナー侵入前のフルブレーキングやパニックブレーキなど、フロントがダイブし過ぎて暴れるので姿勢制御しにくい。しかしフロントフォークに調整する所はなく、硬くしたいならフロントフォーク内(オイル量やスプリング)を変えないとダメらしい。

リアのショックアブソーバーにスプリングの硬さ(プリロード)を調整するところがあるのは知っていた。7段階調節可能で標準は2になっている。だがここをいじるにはフックレンチなどの特殊工具が必要なため「そんなのにお金かけてもなぁ」と消極的なまま、数年経ってしまった。

赤枠の凸部分でロックされる

で、最近ジャイロを購入して必要に迫られて色々買いまくっていたのだが、ふとジクサーのことも思い出し、つい買ってしまった。ネツレン(高周波熱錬株式会社)の引っ掛けレンチ 65-75mm。そのうちジャイロもリアショックを交換するつもりなので必要になるかもしれないし。というか私が買ったときは1,000円もしなかった。やっす。

ジクサーのリアサスのロックリングは 70mm なのでこちらの65-75をチョイス。

他にも以下のようにフックが動いてサイズ調節ができるタイプもあったのだが、あちこちレビューを見ると可動式は使い勝手が悪いらしいので固定式にした。

他のサイトでリアサス調整の様子を見ると「固くて回しにくい」とか「手が入らない」「痛い」と悪戦苦闘している模様。だが私のジクサーはこのネツレン製がしっくりフィットして、さほど力も入れずに回すことができた。固定式ばんざい。

これは緩めるときの向き

で、まずは1段階バネの強さを硬くして3段目で試走。うわ、後輪が逃げずに安定する。なんかもう1クラス排気量が上がったみたいな安定感。しゅごい。

さらにもう1段階上げて4段目。うおォん、さらにガチッとした。乗り心地は硬くなったが、倒し込んでもタイヤがグリップして怖くない。タイヤの端っこまで使えそうな万能感。というかフルブレーキングしてもフロントが暴れず、剛性感まで増した気がする。馬力まで上がったような錯覚をしてしまう。うおォォン、レーシー。

現在は4段目

さすがにもう1段はやめておいた。試していないがケツが痛くなる上に今度は後輪がホップすると思う。昔ヤマハ SR250 でも同様のことをやったからわかる。過ぎたるは猶及ばざるが如し。

ていうか今までこんなグニャグニャだったジクサーで、峠の下りコーナーで Z900 煽ってたな、私。今なら隼も煽れそうな気がする。いや、しないよ。たぶん…

あとついでなのでハンドルの角度も調整。手前側にほんの少し、タンクに接しない程度に下げ、ミラーステーやスイッチボックスもそれに合わせて調整。

右のスイッチボックスだけはスロットルが動かないようハンドルバーにピンで固定されているため、回転させられなかった。まあスターターとキルスイッチは走行中に使わないからいいのか。

調整した結果、この角度の方が手首の負担が少なくなって握った時にしっくりくる。というかジクサーについては全然いじる気がなかったので、オイル交換とチェーン調整以外、買ったときのまま何もいじっていなかった。やはり体形に合わせて最低限のことはしないとなぁ。うん。

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