ジャイロばかりでなくジクサーもいじっていますよ。ボロくはないけれどそれなりに年数が経っているので、色々と不具合が出てきたり。
先日ジクサーで通勤の帰り道に夜中走っていたら、突然ヘッドライトが消えた。エンジンをかけ直すと点くが、ヘッドライトバルブがもうダメっぽい。このジクサーは中古で買った時からバルブを LED に交換してあったのだが、見た目安っぽいし明るさがイマイチだった。せっかくだから手持ちの LED バルブと交換しよう。
今回交換したのは、以前 XJR1300 用にと思って購入した H4 バルブ。BORDAN(ボルダン) というブランドで冷却用ファンがついているもの。中国メーカーは不良品を売りさばいたあと夜逃げしたかのように消えてしまう所も多いが、BORDAN は Amazon で何年も販売し続けているから、他よりも信頼度は高いようだ。Amazon の購入履歴を確認したら2019年で、もう5年も寝かせていた。大丈夫か?
ジクサー(2BK-NG4BG)のヘッドライトのバルブ形状は HS1 という規格らしいが、5年寝かせた H4 でも問題なく付いた。HS1 と H4 は互換性があるとはいえ、モノによっては付かないこともあるらしい。新しく購入するならちゃんと HS1 対応のものにしておいた方が良いだろう。
後継機種はこれ↑のようだが、HS1 対応とは書いていない…
念のため、ヘッドライトを元に戻す前にハイ/ローの点灯を確認。で、元に戻そうとしたらメーターバイザーを固定するプラスチックのピンを折ってしまった。
この部品はクリップとかプッシュリベットという名称らしい(スズキ型番 09409-06L07)。経年劣化で脆くなっていたようだが、恐らくメーカー的には再利用するように考えてはいないのだろう。
で、このプッシュリベット、径を測ったら6~7mmっぽいんだが、売っているスズキ用の社外品はΦ8だったりする。なんか他のブログでスズキ用は「入らない」っていう情報もあるんだけどどういうこと?
とりあえず走行中ガタつくこともないので、しばらくそのままにしておくことに。というか最近 Amazon で爆買いし過ぎたのでセーブ中…(→後日、交換した)
他の部分は無事組み直して動作確認。今まで付いていた LED バルブと違い、今度のはファン付なのでエンジンが止まった状態だと微かに「ん゙~~~~」というモーター音が聞こえる。でもエンジンがかかってしまえば気にならない。念のため Bluetooth インカムとスマホをつなげて音楽を聴いてみたりしたが、電波障害などは起きなかった。
LED バルブの中にはインバーターやモーターのノイズで自動車の ECU(エンジンコントロールユニット)に悪影響を与えるものがあるらしい。激安品は要注意だ。
さて、無事点灯したはいいがヘッドライトを開けるのに光軸調整ネジを緩めないとならなかったため、光軸が狂ってしまった。どっちみち LED バルブって個体差が大きいから光軸調整は必須だが。
昼間ではわからないので、8mmのメガネレンチを持って会社に行き、終業後の帰り道に暗い所に行って目検討で調整。本来ならちゃんとテスター屋で数千円払って調整するんだろうけれど、軽二輪は車検を通す必要がないからね。対向車にパッシングされなければおk。
夜間走ってみたら以前より断然明るく、特にハイビームで広く遠く光が届くようになった。これで心置きなくスピードが出せるゾ。
あとついでにナンバー灯の電球もLEDに交換。購入したのはこれまた中国 ZXREEK 製で1個180円と格安。
他にも安いものはあったが、それらのレビューを見ると「何個か点かなかった」「すぐ切れた」「燃えた」など酷いものばかり。ZXREEK 製は比較的評判が良かった上、爆光じゃなく拡散光なのでこちらをチョイス。あとでジャイロのメーター球にも使うつもりだが、眩しいと困るので。
ナンバー灯の規格は T10 ウェッジ球でギュッと挿し込むタイプ。
ドライバーで2個ネジを緩めて挿し直すだけだが、上下左右に振りながら強く引っ張らないと外れない。
ジクサーのナンバー灯のカバーはコストダウンのためか反射板が入っていない。以前 XJR1300 のビキニカウルの光漏れを防ぐために買ったアルミテープがあったので、カバーの裏側に貼ってみた。
光が反射・拡散されて、ええ感じになった。
夜中でもナンバーが真っ白ハッキリクッキリ。これでもう悪さはできない。
フロントのポジションランプ(ヘッドライト下の車幅灯)も T10 ウェッジ球だが、ここはすでに LED に替えてあったのでそのまま使うことに。というか夜中にヘッドライトが切れても、このポジションランプが結構明るくて助かったし。
これでようやく夜中も安心して走れるバイクになった。灯火類マジ重要。
さて余談だが、ヘッドライトのハイビームについて。ハイビーム(上向きライト)の法令での正式名称は「走行用前照灯」で、普段よく使っているロービーム(下向きライト)は「すれ違い用前照灯」となっている。つまり本来はハイビームを基本に走行することが法令で定められていて、対向車等がいる時は致し方なくロービームにしろということらしい。
えっ!? 夜間走行時は『ハイビームが基本』って、コレ本当ですか……?
– ヤングマシン
昔、深夜の配送ドライバーをしていた頃、街灯の少ない住宅街をハイビームで走っていたら道の真ん中に酔っ払いが寝ていたことがあった。たぶんロービームで走っていたらブレーキが間に合わなかっただろう。
他の事業所の大型ドライバーが国道を 60km/h で走行していたら、道の真ん中で酔っ払いが寝ており、ブレーキが間に合わず撥ねて4m引きずったそうな(警察調べ)。ロービームは40m先までしか光が届かないのだが、60km/h でブレーキをかけた際の停止距離は44mなので、4m引きずられたのは計算ピッタリ。もちろん轢かれた酔っ払いは 10t トラックにすり潰され、ミンチになって即死だとか。こわいこわい。
もしハイビームを使っていれば100m先まで照らすので、56m手前で止まれたはず。私はこの話を聞いていたから暗い夜道で積極的にハイビームを使っていたわけで、まさか同様の状況に置かれるとは思わなかった。助かった~。
マジでいるんすよ、夜中に道で寝ている酔っ払い。つい最近でも真っ暗な狭い道路に背中を向けて、縁石に座ってスマホいじってる馬鹿がいたしね(ハイビームにしていたからすぐ回避できた)。なので皆さんも積極的にハイビームに切り替えるクセをつけましょう。もちろん、灯火類の点検も!