私は三度の飯より白飯が好きだ。というか白飯を食べないと食事した気分にならない。だから震災以前から職場の机にはレンジでチンするご飯が常にストックしてあって、社内では「非常食品保管庫」と呼ばれている。

だが電気がなければレンジは使えない。そういや私は火で白飯を炊いたことがない(パエリアは炊いたことある)。ご飯好きがレンジでチンなどご飯好きを自負する資格はない。なので先日思い立って土鍋とガスでご飯を炊いてみた。

ネットで検索すると色々と手法が違うのだが、水に浸す時間と蒸らす時間をしっかり置くのが秘訣らしい。1人用鍋を使いご飯1合につき水200cc、30分は浸した方がいいようだ。始めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもフタ取るなという有名な言葉があるが、底が厚めの鍋なら最初からガンガン強火で沸騰まで持ってくればいい。土鍋は温まりにくい分、熱が均等に伝わるのでご飯を炊くのに微妙な火加減が要らないとの事。沸騰すると湯気やら白い汁がふきこぼれてくるのでここで火を弱め、鍋の横で匂いをスンスン嗅ぎながら焦げ付かないよう注意。5分ほどしたらチリチリと音がしたので、おこげを作るため数十秒強火にしてから火を止めた。

蒸らすのに20分以上はフタをしたまま置いた方がいいらしいが、ガマンし切れないで15分で開けたら下の方がちょっと固かった。でも米の一粒一粒がふっくらもっちりとして、噛むと甘みがあって香ばしい。ウチの安物電気炊飯ジャーで炊くよりよっぽど旨い。個人的にはおこげがもうちょっと欲しかったけど、案外ちゃんと炊けて拍子抜け。今度飯盒を買って焚き火でやってみるか。

いざというときに役立つのは知識よりも経験。火で炊いたことのない人はぜひお試しを。

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