最近ヴァイオリン日記と化してますがね。でもまたヴァイオリンの話。

 2007年にヤフオクで入手した装飾ヴァイオリン「BugsGear」。入手時にネックの反りがひどくてアントニオさんで調整してもらったのだが、それから数年経って「指板下がり」と言われる症状が出てきた。

 ヴァイオリンはいじったことのない人から見ると信じられないぐらい強い力で弦が張られている。弦1本で比べればエレキギターの方がもしかすると緩いぐらい。エレキギターはネックの中に長いボルトを入れてあったり、ネックと本体を強力なボンドや太いネジで固定しているが、ヴァイオリンは木を組んでニカワで接着しているだけ。それであの強い張力に耐えられるのだから400年前の設計技術の凄さがわかる。

 しかし、やはり木工製品である以上、経年による反りは避けられない。弦によってネックが上に引っ張られ、木の反りで弦が高い位置に移動する。これが「指板下がり」。指で弦を押さえるのに力が必要になって演奏がし辛くなる。そうなると調整が必要になるわけだが、ある程度は駒を削ったり交換するだけで直ってしまう。反ることも計算に入れて簡単にメンテナンスできるようになっているという所もまた完成された技術なんだなぁと感心してしまう。

 話を戻して装飾ヴァイオリンの方。調べてみたらG線の弦高の規定値は5ミリなのだが、測ってみたら8ミリ以上もある。何せまだ若いヴァイオリンなので木が乾燥し切っていないのだろう。裏板も買った当初より木目が立体になって浮き出てきたぐらいだし、これからどんどん反ってくることは間違いない。すでに調整済みのメインのオウム号があるのだから、そっちだけ使っていても良いのだが、ヴァイオリンは弾いてナンボ。装飾ヴァイオリンだからといって飾り物にはしたくない。最近弾きこんで音が段々出るようになってきたのもあるし。

 まあ駒を削れば済むのだが、この点に関しては自分ではやりたくない。実は以前、自分で削って失敗したことがあるので。しかし今は給料日前につき金欠状態。アントニオさんの料金表によると4200円からだけどね。でも色々問題が出ていそうなので1万以上は覚悟しておかないと。というか弓の毛替えもしないとならないし。

 誰だ、こんな金のかかる趣味を始めたヤツは…

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