以前の記事で前タイヤが偏摩耗していると書いたが、さらにスリップサインまで出始めてきた。通勤で走るにはこのままではマズイ。仕事で疲れて重たい体を引きずりながらようやくフロントタイヤ&ホイールへの交換に着手。
タイヤを手で脱着するのは大変だし、タイヤ用工具もないからホイールセットをメルカリで購入。送料込み5,555円也。歪みもなく、ベアリングも軽く回って問題なし。
最初ラチェットにエクステンションバーと19mmソケットをつけて外そうとしたが、手ではビクともしない。エクステ外してプラハンマーでブッ叩いてもダメ。
ラスペネ振りかけまくってみたが全然ダメ。これ、逆ネジじゃないよな?(違う)
結局手では無理だったので、足で踏んで体重をかけたところ「ギッ」と緩む音が鳴った。だがそこから先、足で踏んでもギッギッ鳴るだけで手で緩む気配がない。おかしいなと思ったら空回りしていたようで、反対側のボルトに14mmメガネレンチをかまし、足で踏んだらようやく緩んだ。色々バイクはいじっているが、こんなムチャクチャなトルクで締め付けられていたのは初めてだよ!
TONE のラチェットじゃなきゃブッ壊れていたかも。そろそろインパクトレンチが欲しいなと思っていたが、せめて長めのメガネレンチを使えばラクだったか。それも持っていないけれど。
ここさえ外せばあとは楽勝と思いきや、まだまだ外すところがいっぱい。疲れる。
ブレーキワイヤーを外し、ブレーキステーはそのままラチェット回せば外れるかと思ったら、裏側をまたメガネレンチで押さえないと空回り。何ミリか分からないのでソケットとレンチを探りながら取っ替え引っ替え。ボルトサイズがまちまち過ぎて面倒だ。
ある程度ネジが緩んだら、このために購入しておいたバイク用リフトをセット。さすが 500kg 耐えるリフトだけあってクソ重い(14kg)。
ジャイロの下回りを覗くと鋼管フレームが3本露出していたので、両端の2本にリフトのステーをかます。このステーには固定用のボルトが付いているが、ここは締め込まない方がいいらしい。さすがバイク専用リフトだけあって安定感抜群。130kg+αのジャイロキャノピーが付属のレンチでスイスイ上がる。
ようやくフロントホイールが外せた。ここまでで汗だく。まだ作業は半分も終わっていない。明日の通勤に間に合うのか?
ブレーキがメッチャきちゃない。ロング缶のブレーキクリーナーを半分以上使ってブレーキダストと古いグリスを落とした。中心のプラスチック製スピードメーターギヤも念入りに掃除。手がグリスと汚れでベタベタになり、疲れてスマホで撮る余裕もなくなってきた。
きれいにしたらメーターギアやシャフト、カラーなどブレーキシュー以外はていねいにグリスアップ。写真は撮っていないけれど。
あらかた組み上げたところで手を洗って点検。スピードメータケーブルに破れ発見。とりあえずビニールテープで補修。
バッチリ組み上がったら、ジャッキ降ろしてアクスルシャフトのナットを本締め。ロックナットなので簡単に緩まないだろうから、足をかけて体重乗せるような締め方はせず、手で十分かと。
比べたらいかにヤバかったかわかる。新しい方はブリジストンのスクーター用タイヤ MOLAS ML39 の 4.00-12 65J。調べたらブリジストンのジャイロ用タイヤは2022年11月に絶版になっていた。というか製造年見たら2016年。全然新しくなかった。
古い方はダンロップ K488 4.00-12 (4PR) 65J WT。製造年を確認したら2006年だった。さすがに新車装着時のタイヤではなかったが、18年前かぁ…よく持ったなぁ。
今度交換するときは、井上ゴム(IRC)か台湾製 DURO かな? 標準は 4.00-12 だが、 4ストジャイロ用の 100/100-12 でもOKらしい。後輪については2ストは6インチ、4ストは8インチでホイールも互換性なし。
さあて、乗り心地はどうなったかなぁと思って走り出そうとしたら、ブレーキ調整忘れていてブレーキが効かず焦った。
調整し直してもう一度走り出す。が、ほとんど乗り心地が変わらずガックリ。それ以上に前後サスペンションのヘタリがひどいからだろう。でもコーナーリングは振動が減ってスムーズになったかな。
後ろのタイヤも気になるが、とりあえず外観上は問題ないのでそのままでいくことに。もしかするとこちらも相当古いタイヤのような気がするが…今は見ないことにしよう。
とういうか先に前後輪のショックアブソーバーの方をどうにかしなくては。リジットアクスル(サスペンションなし直結)かと思うぐらいガッツンガッツンな乗り心地だからなぁ。
ジャイロがマトモになる道のりはまだまだ長い…