ドトーの3連続投稿(下書きは職場)。弦楽器フェアで買ったヴィオラ用のあご当てなどを早速取り付けてみた。ちなみに今回ペグは予算不足と工作が必要なので購入を断念。
フィッティングとは、ヴァイオリンやヴィオラのあご当て、テールピース、ペグなどのいわゆる奏者が取り外したり調整したりできる部品の総称らしい。Fitting だろうから元の意味は恐らく演奏のために体にフィットさせる部品のことを言うんだと思うが。たぶん。
ヴァイオリンの値段自体、非常にあいまいなものなので、3人ぐらいに「安かったんだよ、これ」と言ったが賛同してくれなかった。というか興味すらない人に自慢げに言う私もどうかと思うが。
ま、話は飛んだが当日さっそく取り付け。基本的にネジで挟んだり引っ張ったりして止めているだけの部品なので、ちょっと勇気のある人なら誰でも交換できる。ただ、弦や駒を全部取り外すときは、中に魂柱(こんちゅう)という直径5mm程度の木の丸棒が板の間につっかえてあるので要注意。こいつは糊付けされずに表板と裏板に挟んでいるだけなので、弦の張力がなくなるといとも簡単に倒れてしまう。
若干テールガットの長さ調整に戸惑うが、何とか交換に成功。すでに夜中だったので思い切り鳴らせないが、低音C弦の開放音を弾いてみたら高周波成分のビビリ音が消えた。テールガットがやけに細いのと、アジャスタの工作精度が悪かったので、雑音の正体はコイツらだと思っていたが当たり。あご当てやテールピースもローズウッドの木目で高級感が出たし、おおー見た目も何か高そうな楽器になったみたい。
まあ本体そのものの工作が粗いのでいくら金をつぎ込もうと名器になることはないと思うが、音色のパワーだけはもしかして、弦楽器フェアで弾いた120万よりいいんじゃね? と自己満足。ていうか交換した弦とフィッティングの値段だけでもう1個本体が買えるな…