マシンを64bitにしたら長年使っていたシリアル接続のintuos2が使えなくなった。仕方なくintuos4に乗り替えたのだが、ほんの僅かだが厚みが増して奥行きが減った。キーボードも昔風の分厚いものから薄型になった。見た目はカッコよくなったのだが、私にとってはとんでもない環境の激変だった。

私はPhotoshopで絵を描くのにキーボードを多用する。ブラシを使っていて消しゴムを使いたくなったらペンをひっくり返さずに[E]キーを押す。全身を描いていて頭のバランスが悪いなと思ったら[L]キーを押して頭を選択範囲で囲い、Ctrl+Tを押して拡大縮小して[Enter]で確定したり[V]キーを押して移動して、Ctrl+Dで選択範囲を解除する。左手はほぼ常にキーボードの上にあり、意識せずとも勝手に動くようになっていた。だが微妙な配置の変化はその流れをせき止めた。全く別のものを操作するような違和感。使い慣れないWindows7とともになかなかなじめない日々が続いていた。

ようやく薄型キーボードの打鍵感には慣れてきた。だが今度のキーボードは以前使っていたものより座りが悪い。小さな机なので文章を打つときはタブレットの上、絵を描くときはタブレットの端に乗せてスタンドで立てていたのだが、今度のキーボードはスタンドが低過ぎる。これが致命的に操作性を悪くしているのだ。

私は火鉢を机の下に入れるので、その熱がタブレットに直に伝わらないよう下にコルクを敷いている。こうするとクッションとなって描き心地もよくなるのだが、段差が2センチ以上できてしまう。前のキーボードはスタンドを起こすと2センチ上がるのでちょうどよかったが、今度の薄型キーボードはタブレットの端に置くと奥に傾いて使えない。上にMIDIキーボードまで置いてあるからキーボードの文字も読めない。すごいストレス。

でも考えてみれば高さを合わせればいいことに気がついた。ホームセンターに行ったらちょうどよいサイズの板が見つからなかったので、薄い棚板にコルクを貼って高さ調整。タブレットの奥、MIDIキーボードの下に収めたらほぼジャストフィット。高さは数ミリ低いがキーボードがちゃんとこっちを向くようになった。

キーボードを前後に動かすのもラクになり、Photoshopでお絵描きしてみたら以前の感覚に近い操作ができるようになった。イライラも少なくなって昨夜は朝まで8時間以上お絵描きに専念できた。操作感が変わると嫌なので古いデバイスに固執していた私だったが、今は快適になったのでintuos4のホイール機能を使って画面のズームイン/アウトできるように慣らし運転中。

ちなみにMIDIキーボードの台座は台所用品の鍋置き用の網棚。狭い机故の苦肉の策だが「キーボード」が二段重ねになってハモンドオルガンみたいだから気に入っている。ていうか「デカイ机使えば解決するんじゃね?」とか言うな。

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