インチネジ

 やらなければならないことがあるのだが、取りかかろうとするとだるさと眠気に誘われてしまう現象が最近起こっている。ただ単に暑くてやる気がないだけだが。

 こう暑いと些細なことでもイラついてしまう。いつも座っているイスの座板のネジが1本どこかに行ってしまい、ガタつきが気になってしょうがないのだ。座板と台座を止めているネジの4本あるべきところが3本しかない上、もの凄いmezzoの体重でいつもギシギシと揺すられるものだから、すぐにネジが緩む。するとガタガタと音を立てるため、その度にひっくり返してはドライバで締めるを繰り返していた。ちなみになくなってからおそらく2年以上は放置しているのだけれど。

 だったらばそのなくなった箇所に新しいネジをいれてやればいい訳だが、手元にあるネジのストックにはピッタリと合うネジがない。そのほとんどが「ミリネジ」と呼ばれるISOの国際規格にもなっている、メートル法を基準にしたもの。だが、このイスに使われているのはなぜか「インチネジ」。アメリカなどで一般的に使われる、若干ネジ山のピッチが大きいタイプのものなのだ。したがって、太さがほぼ一緒でも、ネジ山が全然違うので、入れようとしても入り口のところで突っかかって回らない。たかだかネジ1本のためにホームセンターに行くのもかったるいので、先述の通り放置していた訳だが、こう暑いとなんかヤケクソになってきたのか、直さないと気が済まなくなってきた。

 で、先ほど殺人的な暑さの中、ホームセンターにバイクでひとっ飛びして探してきた。その店にはちゃんと見本用にネジが立ててある台座が用意してあって、そこにネジのサイズが表記してある。持ってきたイスのネジを合わせてみると「W 1/4」というサイズらしい。しかし肝心のそれが見当たらない。ミリネジばかりだ。恐らく何百種類とあるネジのコーナーを5往復してようやく見つけたが、なんと亜鉛メッキ六角ボルトの1択のみ。ミリネジはステンや黒メッキにプラスチック、鍋ボルト六角スクリューキャップ蝶ネジ星形その他いっぱいあるのに。いかに日本ではこのインチネジが一般的でないことがわかる。まあ台湾製の安いイスだったしな。

 で、どうせなら全部交換しちゃおうと、スプリングワッシャー(ネジにかましてゆるみ止めにするやつ)も一緒に4個ずつ計40円で買って来た。それだけじゃシャクなので、特売の炭酸飲料の缶1ケースも買っちゃったけど。

 早速ひっくり返して全部交換。実はインチネジはスパナも専用じゃないと本当はいけないのだが、10ミリメガネスパナで問題なく締められたのでよし。ネジ切らない程度にガッチリ締め込んで「よーし、これでもうガタガタしないぞー」と座ってみたのだが、別のところがガタガタ…イライラ…

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