弦はいつ切れるかわからないもの。予備の弦がないといざというときに困るので、切れていない古い弦をずっと取っておいていた。だがそういう弦がケース内に大量に溜まって貧乏臭い。そろそろ新品の予備も持っていた方がいいかなと思い、弦の激安通販ショップ I love strings. へ。よく見たらずっと欲しかったヘリコアのH315が在庫にあったので、これも合わせヴァイオリンとヴィオラ用に計13本購入。これだけ買っても1万ちょっとで済むんだから激安だ。
ダダリオ社製ヘリコアのH315とはヴァイオリン用のC線だが、普通ヴァイオリンにC線はない。これは5弦ヴァイオリン用の弦でパッケージにも Works Great On Electric Violins As Well! (エレキヴァイオリンにすんげえ最適)などと書いてある。他の弦メーカーにはそういうラインナップがない(多分)。今まで1993年製カールヘフナーの5弦エレアコヴァイオリンにはドミナントを張っていたのだが、C線だけヴィオラ用なのでやたら長くバランスも悪かった。このH315はヴァイオリンの長さに合わせてあるだけじゃなく、どうやら弦の素材も工夫しているらしくゲージも細め。ちなみにヘリコアは標準でもLM(ロングスケール/ミディアムテンション)とかMM(ミディアム~)とか、ギターのように長さや柔らかさのラインナップが充実している。今回は全てMMに統一。
ずっと放置気味だった5弦ヴァイオリンに早速張替え。弦も数年張りっ放しで黒ずんでいたのだが、すべてヘリコアに張り替えたらピカピカ。手触りも柔らかくなって気持ちいいし、音量・音質も劇的に向上。
・・・と思ったが、弦が新しくなった分よく楽器が響くようになってビリビリと共振音がするようになってしまった。以前にも書いたが裏板にハガレがあるようだ。人差し指を丸めて第二関節で裏板の周囲を側板に沿って叩いてみる。ぐるっと一周するとコッコッコッコッカツッカツンカツンみたいな感じに音が変化するところがある。見た目にはわからないが以前よりかなりの範囲がはがれてきたようだ。鳴らしているとそのうちパカンと裏板が外れるかも。
ヴァイオリン類はニカワという古典的な接着剤でくっつけてあるので、蒸気を当てるとカンタンに分解できるらしい。なのでメンテができるようになっている反面、長年放置しているとこのようにはがれてくる。やはりちゃんと修理に出さないとダメだな。ああ、また貧乏に拍車がかかる・・・
・・・と、あけましておめでとうございます(って今さら)。この記事で850エントリー目。書きも書いたり。今後もマイペースで垂れ流すのでよろしくです。