隣町にある有名ラーメン店が以前から気になっているのだが、いつも行くとタイミングが悪く準備中。今日は間に合うか? と、夜勤明けに少し寝てから昼過ぎにSRXを飛ばしたが、店に入ろうとウィンカーを出したら店員が「準備中」の看板を出しているところだった。くそう。ちゃんと時間に余裕を持たせて行けばいいんだけれど、いつも行くのがギリギリ。それに昼に食い損ねると夜は食べたくなくなるんだよね。仕方ないのでそのまま県道真っ直ぐ走ってピザハット・ナチュラルでヤケ食い。今でも腹が空かない。ゲップ。
で、またヴァイオリンか、と写真を見て思う人もいるだろう。いや、今度は違う。いや、またやってしもうた。
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なんか大きさが違うと思ったあなたは正しい。今日、ついうっかりヴィオラを買ってしまった。こないだネットをだらだら見ていたら諏訪楽器という和太鼓を専門にしている楽器店で「弦楽器新入荷!!」などとあったのを発見。調べたら隣町だったので、食べ放題で膨れた腹をSRXのタンクに乗っけてついでに寄ってみたのだ。
伊奈中央病院の近くにあるのだが、意外に店がでかい。というか楽器屋ぽくはない。前面ガラス張りだが商品が並んでいないし、事務所ぽくて入り辛い。だがお構いなしに入って事務員ぽい女の子に「ヴィオラ見せてください」と声をかけた。「店」ではないので不意の客にバタバタしてたり、初老の社長さんらしき人が現れて挨拶してくれたりしたが、数分待ってエプロン姿の女の子がケースを抱えて持ってきた。開けて見ると値段相応の仕上げの甘さ。所々粉噴いてるし。でも意外に造りはしっかりしている。さっきの社長さんらしき人が「ヴァイオリンはもっと小さいんですか? 言われないとわからないなぁ」などと言っていた。いや、私も遠目で見たら多分区別つけられないと思うので同感です。
エプロンの女の子は自分が担当なのか、商品について緊張しつつも「魂柱は調整した方がいいです」「弓は別のものを買ったほうがいいです」「これでも前よりは大分マシになったんです」などと包み隠さず説明してくれる。ネットで一応調べていたが値段を聞いてみた。
「幾らですか?」
「ちょっと待ってください」
パタパタ…(足音)
「1万4千円です」
「買います」
あまりに即決過ぎて女の子も驚く。ていうか弓ケース松脂つきでこの値段は安すぎ。「木目選びたいので何種類か見せてもらっていいですか」と言ったら快く応じてくれて、他に3つもケース抱えて倉庫から持ってきてくれた。節目のない、木目の揃っているものを選んで購入。女の子は初めて対面販売したのかとても嬉しそうに帰り際も何度もお辞儀していた。
で、家に持って帰って駒を立てたりペグにコンポジション塗ったりして調整。最初は居心地の悪い音しかしなかったが、何度か調律しながら弾いていたらなじんできて本来の音が出始めてきた。おおー、アゴにズンズン響く低音。きもちいー。
しかしやはりデカイ。胴の長さはヴァイオリンが355ミリに対し、このヴィオラは400ミリある。ヴィオラの大きさは一般的に390~420ミリと大きさが決まっていないけれど、このぐらいだったら私にも違和感なく弾ける。厚みもあるけど逆にアゴに引っ掛けやすいし。
でも十数分弾いてたら疲れた。試しにヴァイオリンに戻したらやけに小さく感じるようになったけどラクに弾ける。ヴィオラはちゃんと弾かないと鳴らない上、音の立ち上がりが遅いので早弾きは難しいみたい。理屈では知っていたけれど、やはりいじってみると体で納得。
なお、この商品は駒を立てる、仕上げの荒いところを削るなどの多少のノウハウが必要なので初心者には全くおすすめできない。中級者以上はもっといい物を買うだろうし。じゃあ誰が買うんだ。ていうかヴィオラにまで手を出して、私は一体どこに向かおうとしてるのだろう…
なんか知らない間にお友達が増えたんですね。
しかも今度は大きなお友達。
大きなお友達って…
でも最近バカになったように弾きまくってるので、お友達というより浮気が本気って感じかも。