今年の夏の発表会は8月だが、毎日ヴィオラを欠かさず弾いている。多い時では1日3時間以上弾いていることも。練習嫌いの私がなぜそんな熱心にやっているかというと、非常に焦っているから。

10年近くのブランクを空け、ヴァイオリンのレッスンを再開してやっと2年ちょい。まだまだ教本もページが進んでいない状態。合奏にはとてもついていけないので、最初の1年はアンサンブルを断り続けていた。

だが諏訪楽器でなんとなくヴィオラを衝動買いしたら先生に「ヴィオラならカンタンだから」と言われて合奏に参加させられるハメに。以来合奏のヴィオラパート要員として頭数に入れられてしまったのだが、これがとんでもない。譜面はハ音記号(アルト譜)だし、小指は届かないし、重いし弾きにくいし体力が余計に必要だし。ちっともカンタンじゃなかった。騙された!

だが一番の問題はヴィオラパートが私しかいないということ。ヴィオラパートは単純で音数が少ない分、粗が非常に目立つ。去年のクリスマス会のビデオを見たら愕然とした。音程とタイミングを外しまくっているのに、私は遠慮なしに弾いていたから音がデカい。他の生徒の流暢なヴァイオリンの後ろで調子っ外れの低音がボーボー鳴っているので雰囲気ブチ壊し。頭抱えながら床を転げまわりたくなった。ビデオに映っているそこのデブ、弾くのを止めろっ! ああ、もうビデオの音声編集してグラフィック・イコライザーで低音成分をカットしたい。

独奏で音程を外す分には構わないが、前回のようにみんなで弾く合奏をブチ壊すのだけは避けたい。なのでまずは音程が課題だなと思っていたのだが、今回渡された譜面には所々16分音符がっ。オマケに Allegro(アレグロ=快活に速く =120-168)とか Presto(プレスト=きわめて速く =168-200)とか信じられない速度記号がぁっ。なんじゃこりゃあぁっっ!

実を言うとヴィオラはヴァイオリンほど速弾きできない楽器。私の今の実力だとヴァイオリンですら指がもたつき弓が暴れる。前回4分音符ですら音を外しまくっていた私がこんなん弾けるんか? モーツァルト特有のハネる感じのシンコペーション(小節の頭に休符を置いて音の強弱をずらす)にも苦しめられ、練習してもマトモに弾けず焦っている。「まだ1ヶ月以上もある」じゃなく「もう1ヶ月ちょいしかない」。やばいよやばいよ。

そんなわけで、このヴィオラは恐らく諏訪楽器で売られたヴィオラで一番弾き込まれている楽器ではないかと思う。エイジングとアントニオさんの調整も相まってすこぶる良い音になってきた。心なしか色艶まで良くなってきた気がする。だが奏者の方は毎日湿布を貼りまくり。どんどんボロボロになっている気がする・・・ヴィオラに生気吸い取られている?

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