前回のペケジェーのフィルターエレメントケースに続き、今度は松脂を落として割った。ヴァイオリンの弓に塗る松脂。
ヴァイオリン~コントラバスや二胡など、弓で弦をこすって音を出す擦弦楽器に必須なのがこの松脂。弓の毛にこすりつけると適度な摩擦力が生まれ、弦が震えて音が出る。私は楽器に粉が飛ぶぐらい、たっぷりつけたい派(邪道)。
いつものように弾く前にゴシゴシしようと思ったら、手を滑らせて床に落とし割ってしまった。安物の松脂だし、ちゃんと高いのも持ってはいるのだが、もったいないと思って小さな破片をつかんで弓にゴシゴシ。しかし手の脂が弓毛につくのはよろしくない。どうにかならないものか。
どうやら松脂の融点は70~80℃らしいので、湯煎すれば融ける模様。クレラップで包んでお湯でチャプチャプしてみると、粉になっていたものが透明になってきた。ときどき取り出して指でギューギュー押して丸めていくうち、不格好だがひとつにまとまった。
ラップをはがし、使ってみたが問題なし。よし、これで新しいのを出さないでも大丈夫。
ってことは、使っていて小さくなってきたら、他の松脂とくっつけてしまえば無駄なく使えるじゃん。まるで新品の石鹸にチビた古いのを合体するような貧乏臭さ。いいの、貧乏だし。