ショット版

先月行われた発表会、毎年恒例の反省回。というか今回は反省以前の問題で・・・

過去の反省回:
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年

今年挑戦したのはバッハ無伴奏ヴァイオリン、パルティータ第3番より「ガボット」。恐らく誰もが聞いたことのある曲。さすがに「無伴奏」で聴かせられる自信などないので、ショット版のピアノ伴奏譜つき楽譜を銀座の山野楽器で探してきて伴奏はつけてもらった。

「tr」はトリル

この曲に決めたのはまだ家を建て替えする予定もなかった3月頃。私がこれを持ってきたら、先生が微妙な表情をしていた。恐らくまだ私のレベルでは早過ぎる曲だったのだろう。その時の私は根拠なく「頑張れば弾ける、いや弾けるはず」と思っていたし、楽譜をパッと見た限りそんなに難しそうに見えなかったので、そのまま押し通してしまった。

しかし練習を始めてみると、いきなり最初の3音目からつまずいた。重音の上に tr という記号がついているが、これは「トリル」。隣の指を小刻みにオンオフして「♪タラララッ」という音を出せという。

というか私、トリルどころか「重音が苦手」だったりする。そこでさらに隣の指を連打しろ、と? ダメじゃん。そのため、繰り返しのテーマとなる8小節がまがいなりにも通して弾けるようになったのは、6月に入ってから。だが6月に入ったら引越しで、とてもじゃないが練習する余裕などなかった。チョー、ダメじゃん。

ハイエースコミューター

ここで焦りが出てくる。繰り返しのテーマがやっとこさ弾けたレベルで、他のもっと難易度の高い所を仕上げろと? いや、無理だろ。そうは思ったが7月の教室の合宿でなんとか挽回できるだろうと思っていた。

無理でした/(^o^)\

まだ慌てるような時間じゃない

今回の発表会の合奏については全部断ったので、基本自由時間が多いはずなのだが、この合宿で初めてハイエースコミューター(14人乗り)のレンタカーを導入。だがこのクルマ、デカすぎて私しか運転できない(要・中型自動車免許以上)。先生や生徒さんを乗せて走る以上、事故は許されない。前回の合宿でやったように夜中に練習すれば睡眠不足になるし、何より引っ越しの疲れをなんとか癒やすだけで精一杯だった。もうヴァイオリンなんか弾いている余裕なかった。マジ、ダメじゃん。

それでも今回は発表会が22日とお盆休みの後。大丈夫、まだ慌てるような時間じゃない・・・

時間ありませんでした\(^o^)/

今回の発表会は中核の生徒さんが諸般の事情で数人抜けてしまったので、私が舞台監督を任されることに。そのため当日に不測の事態が起きないよう、リハーサルでは生徒さんの演奏タイムを測ってスプレッドシートにタイムテーブルを打ち込んで時間を予測し、プログラムの大幅変更。いつもの当日の演奏プログラムの入稿データのほか、招待状やポスターの作成、生徒さんに渡す諸注意事項のプリントの用意。ホームページの更新 etc. etc…いつの間にか左手の親指まで捻挫していたり・・・

ジャイアンリサイタル

・・・もうこれ以上書いても言い訳にしかならないので結果どうだったか。当日の発表会はギリギリ弾けるテンポより早く弾き始めてしまったため暴走超特急状態。10小節連続してマトモに弾けず、さらに所々ですっ飛ばし計8小節はぶっ飛ばした。弾けていないのに、何を思ったか音量だけは誰よりもデカく鳴らしたろとか欲をかいた。もう途中から記憶が飛んでいるが、ジャイアンリサイタル状態だったに違いない。とにかく弾き終わったら早足で逃げたことだけは覚えている。

もう発表会では弾くこともないだろうこの曲。でも好きな曲だけに愛奏曲として、いつかはちゃんとモノにしてやると心に誓うmezzoであった・・・

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