昨夜がヤマだった

ようやく12月のひと山越えた。あとふた山残っているけれど。というか今も職場だし。

今度23日にあるヴァイオリンのクリスマス演奏会のプログラム(A4見開き両面印刷リーフレット)を作るハメになった。ちゃんとバイト代が1万円出たので演奏会費はロハになったけれど。いざ作ろうと Windows 7 64bit Pro のマシンに苦労して入れた Illustrator 9.02 をXP互換モードでうざい UAC のエラーを見ながら起動。A3サイズに設定してガイド引いて枠線引いて、さあ文字を入力だと思ったらちゃんと動かない。正確に書くとアートワークに文字を挿入すると保存が正常にできない。既存のファイルを開く分には問題ないが、新規保存がまるでダメ。

「このファイルは、Illustrator 以外のアプリケーションで修正されています」みたいなエラーが出たり「Adobe PDF ファイル形式に問題があります」みたいなものが出る。
どうやらOS上でのフォント関連付けの問題らしい。TrueType だろうが OTF だろうがダメ。きいっ。仕方なくNASにファイルを移動して、Windows XP に Illustrator をインストールし直して開いてみた。一応ファイルは壊れていないみたいだが、今度はフォントがないとエラーが出た。そうだ、大量に持っているフォントはXPの方には入れていないんだった。めんどくさっ。

てなわけでDAWとDTPは古いXPマシン、Photoshop の絵描きは7マシンという変則的な構成に。要はソフトを全部一新すれば新しいPC1台に統合できるわけなんだが…くそう、ボーナスはまるで期待できないから来年こそはCS5をっ。

ニューロンネットワーク

最近ブログの更新が頻繁で、ヴィオラの記事ばかりでヒマそうに見えるmezzoだがとんでもない。会社の仕事も詰まっている上に同人で絵も描いている。合間にレッスンと練習会で週2回弾きに行かないとならないし、今週は同人の相方が打ち合わせのため東京に訪ねてくる予定もあるので気が抜けない。Zero3のOutlookのスケジュール見ると、びっしり詰まっていて泣ける。

もしそれらの用事が全部同じような内容だったら過労になってしまうかもしれない。だがどれも肉体労働でない頭脳労働で、しかも頭の使うところが違うので疲労感はさほどでもない。他の仕事で気分を切り替えられるということなんだろう。ストレスは溜まっていないし、ちゃんと睡眠時間はとってるし。むしろ脳細胞が活性化されて相乗効果すら生み出している気がする。

だいぶ前から読みかけの本、ジェフ・ホーキンス著「考える脳 考えるコンピュータ」に、脳はシーケンス的な記憶しか出来ないところがノイマン式コンピュータとの決定的な違い、みたいな記述があった。PCなどのCPUとRAM、ハードディスク等を使ったコンピュータの場合、ファイルインデックス(索引)を作ってそれを記憶装置の各セクタに分散して記録する。だが脳の場合は連続したデータを「映像の流れ」として一気に記録し、それを脳内のシナプスという神経細胞のネットワークでつなげているらしい。動画に例えると前者がローカルファイル再生で後者がストリーミング再生みたいなものか。なので映画のシーンや曲の歌詞からその題名を思い出そうとする際、コンピュータならインデックスを参照したり各セクタにファイル形式などの絞り込みをかけて検索すればデータがすぐ見つかるが、脳の場合はデータが乱雑に記録されているため、一度ビデオテープのように巻き戻したり早送りしないと見つけられないらしい。人に初めて道順を教えるとき、自宅の玄関を出るところから思い出さないと説明できないのはそのせい、とのこと。

ただし一度検索をかけると脳は新規にニューロンを形成して横のつながりを作り、次回からの検索速度を向上させるとか。だから脳は記憶に刺激を与える度に多数のデータ間に複数の横のつながり「ニューロンネットワーク」を作って、コンピュータにできない並列思考ができるようになるらしい。自らスター型ネットワークを構築する分散コンピューティングって感じだろうか。網の目のようにノードを勝手に作り出す動きはまるでインターネット。管理者不在の巨大な分散コンピュータはそのうち意思を持って人類に反撃をしたりして。

と、こんなとりとめもない思索をわざわざ時間かけてブログに書くのは、実は思考のバランスをとるため。会社の仕事は過去の記憶を検索して取り出し、それを言葉や紙に置き換える「データ検索→音声・視覚化」。ヴァイオリンやヴィオラは新しい情報を入れて、それを肉体の感覚に置き換えたり、聴覚情報をチェックして修正する「新規保存→ハードウェア/パリティチェック」。絵を描くことは頭の中に3Dグラフィックスを描いて座標軸の数値を取り出して2Dに変換したり、視覚情報をチェックして過去の映像ライブラリとの比較を行う「3D計算→2Dグラフィック変換」。頭の使うところが違いすぎて頭がこんがらがるので、ブログで「理屈づけ」というインデックスを作って記憶を整理しているという訳。「デフラグ」みたいなものか。

脳を酷使し過ぎるとフラッシュメモリみたいに早く物理的な寿命を迎えるのではないかと懸念する向きもあるだろう。でもSSDだって同じところばかりを酷使しないよう、使うところを満遍なくランダムにして従来品より長寿命を実現した。HDDだって長いこと動かさないと固着するし。だから満遍なく使うのは脳にだって多分いいはず。だいたい脳はイオン交換で帯電させて電気信号をやりとりしているから、マストストレージな記憶装置じゃなくRAMディスクみたいなもの。常に電源供給してないとダメだし、電源切れたら人生終了だし。遺伝子的には他の内臓とかのフィジカルなハードウェアの方が先に逝くらしいから死ぬまでこき使わなくちゃ。

などと他人が読んでも全く面白くない気がするが、まあブログなんてどうせそんな極私的なメモ書きだし、あまり役に立つことを書いたらコンピュータが意思を持ったときに怖いのでこれでいいのだ。

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ヴィオラ弓

最近、ヴィオラとヴァイオリンを半々で弾いているが、ヴィオラはすごく疲れる。ニ長調で弾くC線の3指、つまり左の薬指で#ファを弾くのがツライ。左手から見ると一番奥の弦を押さえるので、ヴァイオリンでもツライところをさらに指を拡げて伸ばさないと届かない。だから指の位置がズレて音程も狂う。指が引きつる。変に力が入って肩や背中まで痛くなってくる。おかげで最近は上半身が常に筋肉痛だ。

だが慣れとはすごい。職場でのビブラ棒トレーニングと、湯船に浸かりながらのストレッチの成果でさらに遠いC線の4指、小指でソを押さえるのもそんなに苦ではなくなってきた。以前は楽器を持って音階を弾いたら3分と持たず上半身がビキビキしていたのに、ゆっくりのペースなら連続10分ぐらいは弾けるようになっているし。

だが、依然として改善しないのは音質。右手のボウイングがヘボなので5回に1回ぐらいは「グキッ」って音が裏返る。特に低音弦では顕著だ。鳴らしているはずの音とは全く違う高音になるので合奏では致命的だ。左手をネックに添えるだけにして右手だけで開放弦を鳴らす練習をしてみるも、疲れてくるとまた「ビキッ」とか「キヒャー」という音が出る。楽器を投げ出してしまいたくなるほどの怪音波。

ヴィオラはヴァイオリンに比べ弦が太い。その分、弓との接地面積が広いため摩擦抵抗が大きい。しっかりと弾かないとかすれてすぐに「ヒヒャー」と藤子不二雄(A)キャラの悲鳴のような音が出る。だが力任せに弾くと今度は「ボーッ」とか「ゴワーッ」とうなり始める。下手すると弦が指板に叩きつけられてビリビリと響く。低周波治療器かっ。

それでも何とか慣れてそれなりの音になってきたが、やはり変な音がたまに出る。で、ふと思い出した。諏訪楽器の女の子はこんなことを言っていたじゃないか。「弓は別のものを買ったほうがいいです」って。

ヴィオラ用の弓は見た目フロッグにRがついているぐらいでヴァイオリン用と変わらない。しかしヴァイオリン用を使うと毛がすぐにダメになるそうだ。弓の毛の量やスティックの重量配分などが微妙に異なり、ヴァイオリン用に比べ5~10g程度重いらしい。だがこのヴィオラについていた弓はヴァイオリン用より軽い。ダメじゃん。いや待てよ、そんな重い弓を持っていたことを思い出した。以前なんとなく衝動買いした5,000円のカーボン弓があったじゃないかっ。

カーボングラファイト製の弓がプロの間でも好評と聞き試したくなったのだが、それなりのものは下手な木製より高い。なので前にヤフオクで格安なのを見つけて買ってみたのだが微妙に太く大ぶり。重くて使い辛かったので最近は放ったままだった。試しに今回ヴィオラに使ってみたら、おお、なんか弾きやすいぞっ。ヴァイオリンを弾くぐらいの力で、とは行かないが弓の重みでしっかり弦に吸い付く。元々弓の毛も多めだったので、長さがちょっと長い以外はヴィオラ用にピッタリじゃないの。

まあ無駄遣いもたまには役に立つものだ。というか「そんな散財しているからマトモな弓を買えないんじゃない?」というツッコミは無しの方向で。

ヴィオラ弦

昨日、ヴァイオリンレッスンに行こうとヴィオラを例のコンビケースに入れようと持った途端にブツィィィンと弦が切れた。一番細いA線だがこれで2本目。新品の替えがないので急きょお古のA線を張って遅刻ギリギリに教室へ。

弦楽器の弦の寿命は「切れたら」と答える人もいれば「音が悪くなったら」とか「1年」とか「半年」とか「2ヶ月」とか人によってまちまち。もちろん弾く頻度によるけれども、消耗品なのでいつかはヘタるし切れる。しかし切れるのが早すぎ。今回もアジャスタというテールピース側についている微調整金具の所で切れたので、こないだのフィッティング交換前のアジャスタで傷ついたのが今になって引っ張りに耐えられなくなったのだろう。なにせ最初からついていたアジャスタ、なんかバリがあったし。今はドイツ製につけ換えたから多分大丈夫。

で、今張ってあるのはドミナントのヴァイオリン用A線。以前中国製オウム号の弦を張り替えたときのお古。切れていない古い弦は捨てないで取っておいておくとこういうときに都合がいい。特に新品の弦は最初どんどん伸びて音程が安定しないので、演奏会で弦が切れたときの応急処置にはお古の方が都合がよかったりするらしい。

しかしヴァイオリン用だけど弦を変えたら音が良くなった。以前交換のときに新品が切れて正体不明の中国製の弦をそのまま使っていたから当然か。でもヴァイオリンのお古だし、他の弦も消費期限が怪しかったしそろそろ全部換えないと。今度はギター弦で有名なダダリオ社のヘリコアを張ってみようかと思案中。スチール弦の割に評判いいし値段もこなれているから。とはいえセットで6,000円ぐらい。最近色々出費がかさんで緊縮財政中のため買うとしたら来年か。

ていうか考えてみたら今度の演奏会、私のパートはA線を弾く音符がないんだよね…

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